今月の対談「いい人いい話いい氣づき」

2015年6月 「西本 真司」さん

西本 真司(にしもと しんじ)さん

1961年和歌山県生まれ。近畿大学医学部卒業。熊本大学医学部附属病院麻酔科、熊本赤十字病院麻酔科、山鹿市立病院をへて、1996年、西本第二クリニックを開業。2006年、西本クリニックと西本第二クリニックを統合し、西本クリニック院長に就任。潰瘍性大腸炎を克服した体験をいかしたホリスティックな医療を実践している。著書に「潰瘍性大腸炎が治る本」「潰瘍性大腸炎 医師も患者もこうして直した」「奇跡のセイカン」「潰瘍性大腸炎は自分で治せる」(マキノ出版)などがある。

『難病を体験したからこそ、理想の医療に近づける』

さまざまな治療法を組み合わせた統合医療によって難病にアプローチ

中川:
西本先生、お久しぶりです。今日は、呼んでいただいてありがとうございます。
西本:
こちらこそ、お忙しいのにお越しいただいてありがとうございます。ずっと、会長には、和歌山で患者さんたちに氣の話をしていただきたいと思っていました。やっと実現できました。
中川:
先生がクリニックを開業されて何年になりますか?
西本:
父親が1980年から西本クリニックを開業していまして、私は、父親と連携を取りながら治療に当たろうと、1996年に西本第二クリニックを作りました。2006年に父親が亡くなったので、2つのクリニックを西本クリニックとして統合することになりました。西本第二クリニックから数えれば、来年で20年、2つを統合してからも10年になります。
中川:
先生は、潰瘍性大腸炎という難病を患われて、当時下田で行われていた研修講座に参加され、それ以降、講師として研修講座で、病気で苦しんだときのお話、どういうふうに治癒にいたったかなど、先生ならではの笑いがいっぱいの講義をしてくださっていましたよね。
西本:
ジョークばかりで申し訳ありませんでした(笑)。私が最初に下田での研修講座を受講したのは1992年3月でした。会長は、すぐその後に受講されましたよね。あのころは、160人くらいの方が参加されていましたね。がん、リウマチといった難病や、モヤモヤ病のような大変な病気の方が、1週間でずいぶんと良くなってお帰りになったりしていましたから、私も自分の体調が良くなったのも嬉しかったですが、医師としてさまざまな症例を見ることができたことも、大きな財産になりました。
中川:
霊的な現象もたくさんあって、私も受講したときはエンジニアでしたので、正直、何が起こっているんだろうと、戸惑うことばかりでしたよ。
西本:
いろんなことが起こっていましたよね。その研修講座も25年というのですから、感慨深いものがあります。もうすぐ300回だそうですね。これだけ長く続いている講座も珍しいのではないでしょうか。それに、氣の中継器のハイゲンキも、先代が開発したものを会長のアイデアでバージョンアップしたり、新型が登場したりして、たくさんの方が使っておられて、本当に嬉しいですね。あの機械を熊本の病院で使い出したときのことを思い出しますよ。
今回も、ハイゲンキを使っている方が、どうしても会長にお会いしたいと言うものですから、思い切ってお願いして、来ていただいたわけです。その方は、網膜色素変性症という難病で、失明は免れないと病院では言われていたのですが、ハイゲンキと氣功、それに私の専門の星状神経節ブロックという方法を使って、もう10数年、症状が進んでいません。その方は、今は、マッサージと鍼灸の治療院を開いていますが、患者さんの中に、やはり網膜色素変性症の一歩手前の方がいて、その方は私のクリニックまで治療に来てくださって、氣功とハイゲンキでずいぶんと経過がいいんですね。自分で気が出せるところまで行っていたのですが、奥さんの母が他界してから少しアンバランスとなり往診でハイゲンキ治療に行ってあげたところ、同じ器械を購入したいという流れになりました。ハイゲンキ3型を購入したところです。でも、まだ真氣光を十分に理解できるところまでいっていないので、気持ちが揺れ動いたりして、症状も不安定だったりします。ほかにも、真氣光を治療に取り入れたら、もっと良くなるだろうと思える患者さんもいますので、こうやって会長にお話が聞けるのは、ありがたいことです。
中川:
西本先生は、さまざまな方法を使って難病を治療されていますよね。死後の世界のこと、魂のことも考えに入れておられる、とても珍しいお医者さんです。貴重な存在だと思いますね。
西本:
ありがとうございます。長くかかりましたが、私がやっていることも、やっと受け入れられつつあるかなと感じています。でもまだまだやることはたくさんありますよ。治療実績を上げながら、理論的な裏付けもとっていかないといけなくて、治療ばかりではなく、データをとって、論文を出すこともとても大事な仕事だと思っています。
治療実績で言えば、私自身が体験した潰瘍性大腸炎の方ですが、100人以上、薬なしで回復できるようサポートできました。これは、「潰瘍性大腸炎は自分で治せる」(マキノ出版)という本にまとめたので、潰瘍性大腸炎という難病であっても、治る可能性はあるし、治療法は薬だけではないということが、少しはわかってもらえたかなと思っています。
すい臓がんや乳がんや肝臓がんの方でも、さまざまな治療法を使った統合医療的なアプローチをすることで改善している人も何人かいます。これからは、何かひとつの方法だけで治療するということではなく、いいと思える治療法をうまく組み合わせて使っていく必要があると思います。氣は、その一つとして、私はとても有効な治療法だと考えています。
私は難病がどうやって治っていくのか、そのメカニズムの謎を解きたいと、ずっと思ってきました。これからも、その謎解きに挑戦していくつもりです。自分が難病を患って回復したという体験があるから、そう思うのでしょうね。

<後略>

(2015年4月15日 和歌山市の西本クリニックにて 構成 小原田泰久)

著書の紹介

「潰瘍性大腸炎は自分で治せる」西本真司 著(マキノ出版)

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