今月の対談「いい人いい話いい氣づき」

2011年2月 「三上 丈晴」さん

三上 丈晴(みかみ たけはる)さん

1968年青森県生まれ。筑波大学自然学類卒。1991年、(株)学習研究者に入社。歴史群像編集部を経て、ムー編集部に配属。2005年より、月刊ムー編集部に就任。現在に至る。本誌「ムー」が扱うテーマは哲学であると考えている。

『超能力、心霊、UFO、古代文明。 不思議世界を30年以上伝え続ける雑誌』

中高生から70 代、80 代ま で読んでいる不思議な雑誌

中川:
はじめまして。三上さんが編集長をやっておられる「ムー」という雑誌は、不思議な世界をずっとテーマにしていますが、ずいぶんと歴史がありますよね。
三上:
一昨年30周年を迎えました。こちらの真氣光のことも、ずいぶんと前から聞いていますが、どれくらいになるんですか。
中川:
父が始めて、今年で25周年になります。氣というと、あるような、ないようなわからないものですから、信用していただけないことも多いのですが。私は、もともと物理を専門にしていましたので、父が氣のことを盛んに言い出したときも、正直、信じられませんでしたね(笑)。だから、信じない人の気持ちもよくわかります。
「ムー」でよく出ているのは、心霊とかUFOとか、やっぱり怪しい世界で(笑)、なかなか信じてもらえないんじゃないですか。
三上:
両極端ですね。信じている人は信じ切っていますけど、頭から否定する人も多いですから。
中川:
三上さんご自身は、どうだったんですか。不思議な世界がお好きで、「ムー」という雑誌に入ったわけですか。
三上:
子どものころ、テレビでUFOの特番を見ていましたし、ユリ・ゲラーが来日して、スプーンを曲げたりしたのもよくテレビで見ていて、興味は持ちましたよね。
中川:
そうそう、ユリ・ゲラーは大変な話題になりましたね。テレビを見て、スプーン曲げができるようになったという人も出たりしました。超能力はあるとかないとか、論争が起こったのを、よく覚えていますよ。あのころは、年齢に関係なく、ユリ・ゲラーのことを話していましたが、「ムー」の読者というのも年齢はあまり関係ないですか。
三上:
中学コースとか高校コースという雑誌をご存知ないですか。中一コースから高三コースまでありました。学年が上がっていくと、勉強のことばかりではなくて、芸能とかスポーツといったネタが入ってくるんですね。夏場に、ミステリーゾーンとか予言の特集をすると、これがすごい人気で、必ずランキングのトップになるわけです。それで、そういうネタで雑誌を作ろうということで始まったのが「ムー」なんですね。ですから、最初は中高生向けの内容でした。でも、高校を卒業しても、ずっと読み続けてくれる人もたくさんいて、内容も、中高生向けばかりではなく、もっとマニアックなものも入れていかないとということで、幅は広がっていきましたね。今では、中高生はもちろんですが、70代、80代でも読んでくださっています。親子二代にわたって熱心な読者になってくださっている方もいますね。
誌面は、超能力、心霊、UFO、古代文明、都市伝説、それに最近ではやっぱりスピリチュアル系と呼ばれる占いやヒーリングですね。
中川:
氣については、けっこう昔から取り上げておられるんですか。
三上:
実用ページで氣の活用法なんかをよくやりますよ。いわゆる特異効能と言われる超能力のような氣についても、昔は、中国の氣功師が編集部を訪ねてきたりしましたよ。
その中で、すごいと思ったのは、厳新という人でした。ある子どもの背中にバレーボール大のこぶがありまして、そこへ彼が氣を送ると、そのこぶがみるみる小さくなるとか、そんな伝説が数えきれないほどある人です。テレポートはよく起こっていたみたいだし、体に電流を流しても平気だったとか、彼に関する伝説はいくらでもありますね。電気を通すことでエネルギーを充電するって言っていました。
中川:
電気を流すというのは、感電しているということですね。それで平気なんですか。
三上:
中国の仙人や氣功師たちは、雷に打たれる修行をする人がいるらしいんですよ。雷のエネルギーを取り込んで、氣のレベルを高めるんでしょうね。
中国には、そういう能力者がいっぱいいて、政治家が彼らを囲っているみたいですね。ヒーリングを受けるだけでなくて、外交のときにも、彼らの能力を利用するのだそうです。外国の要人が中国を訪問すると、たくさんの人が出迎えますね。その中には必ず超能力者がいて、要人の体を透視して、その人が健康かどうかをチェックするわけです。もし、重篤な病気があったり、寿命が長くないようだと、その人のことはあまり相手にしないとか、そんな判断の材料にしているようですよ。
それは、中国ばかりではなく、アメリカでも日本でも、優秀な超能力者を囲っているのは、政治家でも財界の人でも、一種のステイタスになっています。政治家が重要な政治的判断を下すときには、超能力者に相談していると言われていますしね。
中川:
そうですか。だとすると、今の日本には、あまり優秀な超能力者がいないということですかね。政治も社会も混乱していますから(笑)。

(後略)

(2010年12月28日 東京池袋の(株)エス・エー・エス本社にて 構成 小原田泰久)

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