今月の対談「いい人いい話いい氣づき」

2009年3月 「池川 明」さん

池川 明(いけが わあきら)さん

1954年東京生まれ。帝京大学医学部大学院卒。医学博士。上尾中央総合病院産婦人科部長を経て、1989年に池川クリニックを開設。胎内記憶の研究の第一人者。著書に「胎内記憶」(角川SSC新書)「ママ、さよなら。ありがとう」(リヨン社)「子どもは親を選んで生まれてくる」(日本教文社)などがある。

『胎児にも意識や記憶がある。もっと魂を見る出産を』

胎児の心臓の部分は温かく感じる

中川:
先生には、2003年に「出産と氣」という特集で月刊ハイゲンキに登場いただいています。お母さんのお腹の中の赤ちゃんにも意識や記憶があるという話、興味深く読ませていただきました。先生は、産婦人科のお医者さんですが、氣のことにも深い理解があって、ハイゲンキをクリニックに置いてくださっているそうですね。私は、赤ちゃんというのは、とてもすばらしい氣をもっていて、お父さんやお母さん、おじいちゃん、おばあちゃんに、いろんなことを教えてくれているんだと思うんですね。そういう意味で、先生のやっておられることにすごく関心をもっています。今日、こうやってお話をうかがえるのをとても楽しみにしていました。
池川:
ありがとうございます。わざわざ遠くまでお越しくださって恐縮しています。会長のことは、月刊ハイゲンキを読ませていただいていて、こうやってお会いできるのがうそみたいです(笑)。ハイゲンキは、分娩室と外来に置いてあります。妊婦さんにはどういうものかは話していませんが、知らないうちに氣を受けてくださればと思っています。心強い味方ですよ。
中川:
置いてあるだけでまわりの人たちは心も体もリラックスできて、すごい思い込みやこだわりがある人でも、氣を受けているうちにどんどんと変わっていくんです。もちろん、お腹の中の胎児や生まれたばかりの赤ちゃんも感じ取っているはずですよ。胎児の記憶とか意識とか、そういうことに興味をもたれたのは、どういうきっかけがあったのですか?
池川:
氣に興味をもったのと同じくらいの時期でした。1999年くらいですから、もう10年になります。¥r¥nある友人の医師から、『氣のことわかりますか?』と質問されて、いろいろと話をしているうちに、『先生、氣が出ていますよ』と言われたのがきっかけで、氣に関心をもちました。手がしびれませんかって聞かれましてね。それまで太極拳をやっていて、手がしびれるような感覚は体験していました。ああ、あれが氣なんだという感じですね。そんなときに、鍼灸師さんや氣とかかわっている人たちから、赤ちゃんには記憶があるとか、赤ちゃんはたくさんの氣をもっているといった話を聞くわけです。大学ではそんなことは習いませんから(笑)、本当かなと思いながら、氣のことや赤ちゃんの記憶についてどんどんと興味が出てきて、ハイゲンキの話を聞いたときも、すぐに欲しいと思って、池袋のセンターへ買いに行ったわけです(笑)。
中川:
私も、お腹の中の赤ちゃんは、氣でお母さんやまわりの人たちに何かを伝えていると思うのですが、何か実感されたことはありますか。
池川:
最初、真似事で妊婦さんのお腹に手をかざしてみました。数センチ離れたところに手を置くんですね。そしたら、妊婦さんが温かい感じがするって言うんですね。それで気を良くして何度もやっているうち、ある部分で温かさを感じるようになりました。エコーで調べてみると、そこは心臓だったんです。温かくて私の手をはじき返すようなエネルギーを感じたときには赤ちゃんはとても元気です。一度だけ冷たく吸い込まれるような感じがしたことがありました。夜中にお腹が痛くて来られた方でした。ストレスがあるような気がしたので、聞いてみると、さっき夫婦喧嘩をしたって言うんですね(笑)。夫婦喧嘩をするとお腹が冷えて、赤ちゃんは小さく縮こまってしまうようですね。お腹の中で寒い思いをしているんじゃないでしょうか。
中川:
きっと、敏感にお母さんのストレスを感じ取っているんだと思いますね。お母さんの氣が赤ちゃんにも伝わるんでしょうね。氣を知る前も、ストレスとお腹の中の赤ちゃんの関係なんかを感じたこともありましたか。
池川:
いや、まったくそんなことは考えませんでした(笑)。そもそも、産科が面白いと思ったのは、すごく理詰めでお産が説明できるからでした。たとえば、骨盤の大きさや格好によって、どんなお産になるか説明できるわけです。科学的に説明できるから、気持ちがすっきりするんですね。でも、開業して、助産婦さんにもいろいろと話を聞くようになって、お産はそんなに浅いものではないということがわかってきました。人によって違うんです。中には、途中で引っ込んで行く赤ちゃんもいるんです。子宮の出口も閉じてしまって、一休みというのがあります。普通はそこで帝王切開してしまうわけです。助産師さんに聞くと、これは待っていれば生まれるから大丈夫と言われる。大丈夫かなと思っていると、ちゃんと生まれる。そんな場面を見せられると、経験と勘というのはすごいなと思いますね。
中川:
現場で場数を踏んでわかったことがいっぱいあったわけですね。でも、一休みするというのも、何か意味があってのことなんでしょうね。その意味を考えずに、手術で取り出してしまうというのは、赤ちゃんにとっては不本意なことになりますよね。
池川:
生まれてこないのは、生まれる時期じゃないから休んでいるんだよねと思うんですよ。そう考えれば、今は赤ちゃんが休んでいるから、お母さんも少し寝たらどうと言えるわけですよ。そしたら、しばらくして陣痛がらね。帝王切開しなくても、スムーズに生まれますよね。私の思い込みかもしれませんが、少なくとも、私がかかわった妊婦さんには、赤ちゃんには意識があるし、目に見えない力が応援してくれていると思ってもらえればと思います。そうすれば、元気いっぱいで生きられるんじゃないかな。
中川:
まったくその通りだと思います。でも、胎児に意識があるなんてことは、ほとんどの人が考えないし、怪しい話をしていると思うわけでしょ。よくそういう世界に足を踏み入れて、それを実際の現場で実践してこられたと思いますよ。真氣光でも、先代がだれでも氣が出せるんだと一週間の研修を始めましたが、これもだれも言っていないし、もちろんやっていないことでしたから、ずいぶんと風当たりが強かったようです。どんなことでも、前例のないことを言ったりやったりするのは生半可な気持ちではできません。先生の勇気には感服しますね。大変だっただろうと思いますよ。

<後略>

(2009年1月14日 横浜市金沢区 池川クリニックにて 構成 小原田泰久)

著書の紹介

池川先生の著書「ママ、さよなら。ありがとう」(左)と「胎内記憶」(右)

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