北海道での真氣光研修講座には、道外あちらこちらからも多くの皆さんに参加していただき、ありがとうございました。
お陰様で、より深いところに光が届いた講座となりました。
北海道は明治以降の開拓ですから歴史は浅いのですが、極寒・不毛の地があり、訳あって移住することになった人が多く、その分たくさんの苦悩があったことをひしひしと感じさせられました。
私の先祖も、明治初期に富山から札幌は丘珠に入ったのですが、そのような先祖のお蔭で今の自分が居ることを再認識しました。
今の私たちがどんなに恵まれているか…講座を終え翌日早朝から、そんなことを考えながらお墓参りに行って来ました。
ところで講座中に私は、受講生とのランチタイムでの会話から、札幌で一浪していた時のことを思い出していました。
新聞奨学生として店の2階の3畳間で一人暮らしをして、たいへんだったけれど多くのことを学べた貴重な一年でした。
その時に、ホッと一息つける珈琲店が又隣にあったのです。
ご夫婦二人でやっていた小さな店でしたが、当時そこのカウンターに座って、いろいろな話ができたことで、癒され、エネルギーチャージができたのです。
スマホよりも話ができる、今はそんな珈琲店が少なくなったように思います。
その店は、私が大学に受かって新聞店を出る時に、少し郊外の新店舗に引越をしてしまいました。
移転場所は聞いていて、いつか行こうと思っていたのですが、なかなか機会が無いままになっていたのです。
そんなことを思い出し、お墓参りの後、札幌で半日時間をつくり、行ってみたのです。
40年ぶりですから、店があるかどうかも分かりませんでしたが、路地を曲がると看板が見えるではありませんか。
恐る恐る入ってみると、客はおらず、マスターがカウンターに座って本を読んでおり、奥さんが珈琲を焙煎していました。
40年ぶりにお店に来た人は今までいなかったようで(笑)、私も変わらないご夫婦の姿が懐かしく昔の話に花が咲き楽しい時間を過ごせました。
未だ現役のマスターは75歳、もはや札幌では最高齢の焙煎士のようです。
私は、小さい時から周りの人…恩師をはじめ良い人達に恵まれてきたと、真氣光を始めてから、つくづく思えるようになりました。
研修講座での石井光先生による内観法の講義に合わせて考えてみると、私の場合、いろいろな人に「していただいた」ことが多く、本当に感謝に堪えないと思うと同時に、それによるプラスの氣の影響で、何か温かいものがしみじみと感じられます。
そして、お世話になった人に、少しでものご恩返しと感謝の気持ちを持ちながら、自分もまた誰かのためになれる人になりたいと思うのです。