先日、二十年以上前によく行っていた焼鳥屋に行ってみました。
串を並べて焼いているところが見えるように、丸く囲むようなかたちのカウンター席がメインで残りは数席、小さな店構えは何も変わっていません。
店の主人はと言えば、80 歳はとうに越えていて息子さんのような人が横で手伝っています。
店には会計係の奥さんと他に店員が三人、皆さんご高齢で平均年齢 70 歳以上は確実です。
私と妻が、その店に入ったのは6時頃、その後どんどんお客さんが入って来て、あっという間に満席です。
どのお客さんも昔からの馴染み客のようです。
いつも混んでいるお店でしたが味も変わらず、だから客に愛されている・・・これじゃご主人も引退するわけにはいかないでしょう。
いつまでも変わらずにやっていて欲しいと願いながら店を後にしました。
人は皆、自分の肉体が年をとって老いていくことに抵抗と寂しさを感じるものです。
これは、生きている限り誰にも避けられない道なのですが、どうしても若い頃の自分と比べて、肉体的に衰えている部分にばかり目が向いてしまうことが原因なのでしょう。
では若い頃の自分と比べて、今の自分は、どこが成長し、進化しているのでしょうか。
それはやはり、心と魂に他ありません。
いろいろな経験が人を強くしながら、個人差はありますが、人として必要な成長を確実に遂げているのです。
そして、その成長は、生きている限り終わりはありません。
具体的には、どこが成長しているのかわからなくても、今までこうして生きて来られたことに意味があるのです。
体を失い魂だけの状態になったとき、今まで以上に生き生きと輝き、人のためになるということができるためには、心の中で生きるためのエネルギーを増やす努力をすることです。
あなたの心は、誰に邪魔されることなく、自由に自分自身でコントロール出来るのですから、たとえ体が十分に動かなくても、少し時間がかかっても、そんなことは関係ありません。
生きている時だけが効率良く魂を成長させられるのです。
それができることで、本当の意味で、この世に生を受けたことが成就できるのです。
今の世は物質的に豊かになり、どんどんと活動的に進化していくことに価値を置き過ぎているのかもしれません。
この日本が、少子高齢化社会になってきているのにも意味があり、この日本から新しい価値観を発信していくことが重要なことなのです。
読者の皆さんには真氣光を利用して、ますます輝ける人生を送っていただきたいと願っています。
(中川 雅仁)
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