ハイ・消えた!

 先日たしか大阪だったか…(出張途中の出来事ですので間違っていたらごめんなさい)中吊り広告に『「エジソンさん、あなたは電球を発明するまでに、一万回失敗したそうですね」「いや、わたしは上手くいかない方法を、一万通り発見しただけだ」』こんな文言がありました。
エジソンの逸話はいろいろ残っていますが「上手くいかない方法を発見する」というところが私にとっては印象的で、とても頭に残ったのです。
私がサラリーマン時代にやっていたことは、まさしくこのようなことで、上手く動かないものを動くようにするために、原因となることをたくさん考えて、一つ一つそれを実験で確かめていくことでした。
私は当時、氣のことは全く理解していませんでしたので、エジソンのように前向きには考えられず、「こんなにやっているのになぜ報われないのか」「神も仏も見放した」とか、上手く行っている同僚の姿を横目に「自分ばかりがたいへんな目に遭っている」などとマイナス思考に溢れていたように思います。
そのうちに体の調子を崩して、’92年研修講座に参加することになったのです。
 その後、先代が亡くなり私は後を継ぐことになったのですが、いろいろなことが有りました。
さっと良い方向に動いていくこともありましたが、それよりは、いろいろ努力した結果、やっと良い方向が見えて前進できたということの方が多いような気がします。
例えば各地のセンターも先代の時代からは移転しています。
一つのセンターを移転させるにもたくさんの物件を実際に見て考えました。
 いつの頃からか我が家では、私がいろいろ「こういうのはどうかな」と提案すると、二人で実際に確認作業をして、上手く行かないときには妻の「ハイ・消えた!」と明るく爽やかな一声で完結させるようになっておりました。
出所はテレビのクイズ番組で、回答者の間違えに司会者が言う決まり文句だったと思います。
正しい方に向かって邪魔なものを消し込んでいくということですが、マイナスの氣の影響を受けていると、なかなかそれがスムーズに出来ないものです。
頭に正解かどうか分からないモノが残っていると、いつまでもそれに支配されていて全く次に進めないものです。
マイナスの氣は、その人を正しい方向に近づけたくないために、あの手この手で邪魔をしますから、一つ考える選択肢が無くなるということは本当は素晴らしい前進です。
 真氣光のエネルギーは、応援のエネルギーです。
私たち自身が、まず何かに向かって意識したり行動したりすることで、後押しのように働くものです。
エジソンの言葉を頭の片隅に、マイナスの氣に負けないように前進していただきたいと思います。
(中川 雅仁)
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