(46)氣がついてくれるかのぉ

暑い日が続いていますが、みなさんいかがお過ごしでしょうか。お勤めの方などは、これから夏休みを取られる人も多いのではないでしょうか?来週末あたりは、田舎に帰省したり、お墓参りに行ったりと、例年日本列島は移動する人で混雑する時期です。私のところにも、お墓に入れたり、仏壇に置きたいと、水晶の刻印依頼が多くなるときです。皆さんが、一年のうちでも一番ご先祖様を意識する季節かもしれません。それだけ良い氣も届きやすくなるときなのです。そ のご先祖様の気持ちを理解するうえで参考になる話がありました。先日の会長セッションでの出来事です。Aさん母娘が氣を受けに来てくれたのですが、お母さんのすでに亡くなっているお父さん(娘さんにとってはお爺さん)が娘さんのところに出てきました。その時のお話しをしましょう。セッションがもう終わる頃です。Aさんの娘さんが腕が痛いと言うので、私も少し集中して氣を送っておりました。すると彼女からお爺さんの声が出てきたのです。「何も財産を残してやれなかったのに、もったいなくて光を受けとれん。」A さんは日頃から真氣光を一生懸命してくれているので、お爺さんにもたくさん光が届きずいぶん楽になったようでした。「わしは頑固で何も笑わなかった。それが素直に笑いたいときに笑えるようになった。金や物が大事だ。だが今となっては何もしてやれん。」A さんたちにとても感謝しているようですが、何もしてあげられないから、これ以上良くしてくれなくてもいいと言うのです。私は「見える物ばかりが重要じゃないよ。お金はあっても不幸な人はたくさんいるし…。」と言ったのですがお爺さんには通じません。「いや、でもこの世は金が無いとだめだ。俺には何も力になれん。」と強く言うのです。私は「じゃ、このまま何もしないつもり?こんなに良くしてくれたのに何とか力になりたいでしょう?」と聞くと、お爺さんは「そうじゃのう…」と、しばらく考えていました。「できるよ、してあげられるよ」と私が言うと、お爺さんは「氣がついてくれるかのぉ。いろいろしてやっても、氣がついてくれんと寂しいからのぉ。」と言ったのです。どんな人にも、いろいろと気配りをしてくれているご先祖様がいます。身の周りに起きる良い事は、そのお蔭と言えるでしょう。生駒でも毎日の「いいとこ探し」をおすすめしていますが、それに氣がつく事とご先祖様に対する感謝の気持ちの重要性を私は再確認したのでした。最後に私は「よく話しておくから、すぐにわかってくれるよ。だからよ ろしくお願いします。」と言って、お爺さんを見送ったのでした。