(36) 平和を願う魂1

参議院選挙も終わり、街に静けさが戻りました。テレビや新聞では「今回の参院選は、年金改革、自衛隊の多国籍軍参加問題を中心に論戦が繰り広げられた結果、民主党が大幅に議席を増やし、昨年の衆院選挙に続き参院でも2大政党化が進んだ。」と報道されていました。自民党苦戦の要因は、この2大争点をめぐる有権者の批判が強く反映されたということでしょう。特に多国籍軍参加問題は、米国にただ追随する日本のあり方に、たくさんの国民が疑問を感じているのだと思います。 太古の昔から地球には戦争があり、日本にもたくさんの戦がありました。戦争が起きても建物などの目に見える部分を復興し、傷ついた人々も明るく前向きに一生懸命生きることで、百年も経過すると何事も無かったかのように忘れられていくのです。しかし、たった一人の命でさえ、亡くなった後に光になるか影になるかで周りの人たちに与える影響は変わってくるのですから、戦争によって悲しみ、恐怖、憤りなどの気持ちとともに大量に命が失われると、それが世の中に与える影響は計り知れません。しかし、それを生きている私たちは理解できず、同じような過ちを繰り返してきたのです。私が真氣光を送っていると、戦争で亡くなった人達が氣を受けている人の口を借りて出てくることがあります。そのような魂たちは、戦争に結びつくようなことには非常に敏感に反応します。そして彼らは戦争とはどういうものなのか、生きている私たちには分かり難い別の視点から教えてくれるのです。先日、出てきた人もやはり、そのような人でした。 ある時、私が真氣光を送っていると、氣を受けている女性が急に泣き出したのです。私は、その様子から、何か悲しみと苦しみの中で一心に堪え忍んでいるような印象を受けました。やがて私に「なぜ、こんな目に遭わなければいけなかったのか」と訴えます。悲しみや憤りを、どこに向けたらよいのかわからないという感じでした。私は、一刻も早く楽になってもらいたくて、集中して真氣光を送り続けました。すると、少しずつ穏やかな表情になってきたのです。どうしたのかと聞くと、その人は原爆で亡くなったと言うのです。「どうして自分は死ななければならなかったのか」、「こんなにむごい死に方をしなければいけなかったのか」と繰り返します。しかし氣を受けるうちに、だんだん光が届いて表情に余裕が感じられ始めたのです。<この続きは次週でお話しします>