おすすめCD 『debut』と『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2 番』

『debut』と『ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番』(エイベックス・マーケティング)
バン・クライバーン国際ピアノ・コンクールで辻井信行さんが日本人としては初めて優勝したことは連日の報道を通じて、すでにご存知の通りだと思います。
 彼は全盲というハンディを感じさせないほどのすばらしい演奏を聴かせてくれました。
彼の弾くピアノの音色は一音一音が光の玉が弾けているようで、心に響くものがあります。
盲人用の楽譜もあるそうですが、それを読むのには大変な時間がかかるので、耳で曲を覚えるのだと言っていました。
ここまでくるのには、本当に想像できないような困難やつらいこともあったことでしょう。
音楽が好きでなければできないことだったかもしれませんが、好きなことであってもなかなか、苦しいことにも負けずに乗り越えていくことは大変なのに、本当に励まされます。
彼の弾くピアノもすばらしいですが、彼の生き方にも大変感銘を受けました。
(東京センター 高橋)
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