(14)ご先祖様が怒っている

 亡くなった方々の中には、生きているときの気持ちがそのまま続いている人たちが、たくさんいます。ずいぶん前の話になりますが、そのころ会員になったばかりのAさんからご先祖様についての相談を受けた事がありました。Aさんは真氣光に巡り会う前に良くないことが立て続けに起きるので、霊能者の所に行き見てもらったというのです。その時言われた話には、Aさんは経済的に負担になった家と土地を手放したばかりだったのですが、何代前かのご先祖様が出てきて、その事について怒っていると、言われたというのです。「再び買い戻すわけにはいかないし、どうしたら良いのでしょうか」というのが、その時の相談でした。
 このような話は、よくあるものです。マイナスに傾いてしまった魂さんの中には、この世にまだまだ未練があったり、こだわりがあったりするものです。もしかしたら、このご先祖様は、生きている子孫に対し、自分達の築いてきたものに対して気づいて欲しくて、いろいろなことをしたのかもしれません。しかしこの世の現実は厳しく、生きていくということは大変なことです。ですから、売りたくないと思っても、お金が必要になったり、家族等との事情もあるでしょう。時代も状況も変わり、生きている私たちにとって亡くなった方々の意見を聞いているわけには、いかないことがたくさんあります。
 真氣光によって、生きている人の心も変わるのですが、亡くなった方々の心も変わります。私はその時Aさんに「ハイゲンキをして真氣光の氣をご先祖にも送ってください」と答えました。真氣光の見えない氣は生きている人の心を穏やかにするのと一緒に、亡くなった方々の気持ちも穏やかにしてくれます。いろいろなこだわりが、だんだん氣にならなくなってくるものです。多分、ご先祖様はその家系の事を心配して、「良かれ」と思って意見をしたくなったのでしょう。しかし、たくさんの氣が届くことによって魂がより一層光り輝き、高い次元に進めるのです。その結果いろいろと言いたくなる気持ちも無くなって、もっと高いところから見守ってくれるようになるものです。つまり「どんな風になっても、私たちが力を貸してあげるよ。安心しなさい。」という感じでしょうか? その頃には「何々家の土地ではなくて、あれは地球の土地なんだ」という気持ちになっているのかもしれません。