ひとくち歳時記「大暑」

 「大暑」は二十四節気のひとつで、今年は7月22日です。
「大暑」は一年で最も気温が高い時期という意味ですが、実際の暑さのピークは8月になってからです。
そもそも二十四節気は中国から伝わったものなので、日本の気候とはズレが生じるためです。
「大暑」の日に食べると良いとされているのは「天ぷら」です。
それで「大暑」の日は、あまり知られていませんが「天ぷらの日」と制定されています。
それは夏バテ防止や疲労回復には、天ぷらが最適だという意味が込められています。
そういう意味では、土用の丑の日に食べられる「うなぎ」や「う」のつく食べ物として「梅干し」や「うどん」も良いとされています。
また「大暑」から1か月間は、「打ち水大作戦」と銘打って、全国で一斉に打ち水をしましょうという強化月間となっています。
しかもこの打ち水をするにあたっては、水道水を使わないで、雨水や風呂の残り湯を使うように呼び掛けています。
打ち水をすると気化熱(水が地面の熱を奪うこと)で涼しい風が吹き込んで気温が下がるという科学的根拠があります。
(本社 加藤)
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