意思や思いが価値観を育てる

 テレビや新聞では連日、ソチ冬季五輪の話題で持ちきりです。
特に今朝は、フィギュアスケートの男子ショートプログラムで、羽生選手が高得点をマークし首位発進したニュースで「100点超えは国際大会では史上初」とアナウンサーも興奮気味に伝えておりました。
インタビューでご本人は、高得点が取れて本当にうれしかったということに続いて、「脚が五輪ということもあってちょっと震えていて、まだ自分が思い描く演技にはほど遠い。きょうはまず喜んで、明日に向けてしっかり体を休めて、いい演技がしたい」と答えており、私は周りに影響されることなく自分の価値観に基づいて行動しようとする羽生選手の姿勢に感銘を受けました。
この羽生選手、幼少期にロシアのプルシェンコ選手を見て憧れを抱き、今回その両選手が初めて五輪の場で戦うという展開になったということで注目されているとの事前報道もありました。
 ところで憧れとは別に、人は他の誰かと比べるのを止めた時、本当の意味で成長できるのかもしれません。
でも自分一人では、どのように成長してよいかわからないので、そこから生じる不安などから、他の誰か、周りの人とついつい比べてしまうのです。
揺るぎのない絶対的な価値観を持っていれば、いちいち他と比べて、落ち込んだり、羨んだり、妬んだりしなくても済むはずですが、その自分だけの価値観もすぐには持てるものではなく、やはりいろいろ迷っては、わからなくなるのです。
では、どうすれば自分だけの価値観を見出すことができるのでしょうか。
すぐにこれだというものを見つけるのは少し難しいでしょう。
でも「自分はこうしたいのだ」という意思を持って物事にあたっていると、いろいろと気づくことがあるのではないでしょうか。
人に言われたことをそのまま素直に受け止め、その通りに上手にできることだけを考え行動していると、ふと我に返った時、自分は何故このようなことをしているのだろうと虚無感さえ覚えてしまうことがあります。
だからそこには自分の考えや思いがなくてはいけないのです。
それに基づく行動が、氣のエネルギーとなって自らの魂の輝きを促すのです。
そして周りにあるマイナスの氣を遠ざけます。
ですから、自らの意思があれば、何かフワフワとしたような不確実な気持ちのまま物事をすることがなくなってくるはずです。
そして物事の善し悪しを他と比べて決めてしまうことも少なくなることでしょう。
自分の考えで行動し責任をもって生きることで自分だけの価値観が成長し、やがて自らの魂の成長にも繋がっていくのです。
それには宇宙からの真氣光のエネルギーを是非活用してください。
(中川 雅仁)
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