身近な人を大切に

 私が妻と日比谷花壇というお花屋さんの前を通りかかった時の話です。
妻が「これ何だろう。かわいい」との声に、見てみると花が綺麗に詰め込まれている弁当箱があったのです。
よく見ると1月31日の「愛妻の日」にちなんだ店のサービスでした。
顧客が持ち込んだ空の弁当箱に生花を敷き詰めてアレンジする有料のサービスで、昼弁当を作った妻に感謝の気持ちを伝えるプレゼント商品として男性客に向けたものだったのです。
私「弁当を作ってもらえない人は贈れないじゃないか」、妻「そういうことじゃないでしょう」と含みのある返事…。
どうやっても私には『利用者は2時半までに食べ終えて洗った弁当箱を店頭に預け午後5~7時に再び来店し、花をアレンジした弁当箱を受け取る』これが無理そうだったのです。
しかし、店の企画力には感心させられたのでした。
 弁当を作ってくれるのが当たり前と思っていると感謝はできません。
感謝されないから作り手も仕方なく作ってしまうということが起き、弁当のことばかりではなく何かしら喧嘩が絶えないなど、マイナスの氣の影響を受けやすくなります。
しかし、この店の企画で、その悪循環が断ち切れるかもしれません。
逆に普段の態度とあまりにも違いすぎると「これはおかしい何かあるのでは」と奥さんに勘ぐられるかもしれませんが・・・。
 感謝という気持ちは強いプラスの氣のエネルギーを持っています。
さらには、思っているだけではなく伝えるということは、とても大事なことです。
氣の観点から考えると、身近な人と毎日の行動は、とても大事なキーワードです。
なぜなら、毎日繰り返されることですから、そこにマイナスの氣を集める感情が働いていると、それだけマイナスの氣を周りから集めることになり、次第にその影響を強く受けてしまいます。
逆にそれがプラスの氣を集める心の持ち方であれば、少々突発的なマイナスの氣の影響も、代々続くマイナスの氣の影響も、毎日繰り返されることで「積もり積もれば山となる」式に強力になったプラスの氣の力で浄化することができるからです。
 ですから私たちは、家族や親戚もしくは友人・上司や部下など、とても身近な人達との人間関係を良くすることから始めることが大切です。
自分だけの利害で物事を判断しないこと、決して感情的になって行動しないこと、快楽に溺れないこと、自分の心身を大切にして、他の人とも同じように接すること…等々。
身近な人は、とても縁が深い人です。
必要だから居てくれる、そのような人との氣の関係が、自分自身の魂のレベルを上げることに繋がります。
真氣光のエネルギーもそれを応援してくれるのです。
(中川 雅仁)
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