「室蘭(むろらん)警察署の者ですが…」突然の電話に頭が真っ白に。 新手の特殊詐欺?と動揺しながらも冷静になろうと努めました。 すると男は続けて「落とし物しましたよね…携帯電話」。 そこで2週間前に東北新幹線で携帯電話が見当たらなくなり警察署に紛失届を出していた事を、思い出しました。 しかしなぜ北海道で見つかったのか、疑問は尽きません。 警察官によると、新幹線は北海道に乗り入れており、函館の整備工場でシートの隙間から発見されたとのこと。 函館からは特急北斗に乗り、今は室蘭警察署で預かっておりますとの連絡でした。 その後、札幌空港から飛行機で羽田空港に戻り、無事に飯田橋駅近くにある東京警視庁遺失物センターで対面をしました。 長い旅をして手元に戻ってきた携帯電話の裏面には、氣ホログラムゴールドシールがキラキラ輝いていることに気付きました。 実家の母に話すと、室蘭には私が子供の時に太平洋フェリーに乗り家族旅行で訪れた事が判明。 無事に戻って来れたのは亡き父のお陰かも知れないと、嬉しく思いました。 気付きの多い出来事でした。 (東京都 Tさん)