(32)広がる光

 先日の会長セッションでの出来事です。もう何年も一生懸命真氣光を続けてくれているAさんご夫婦ですが、毎回センターでの会長セッションに二人仲良く参加してくださいます。奥さんが霊的に敏感な方で、氣による反応を通して私にもいろいろな気づきをくださっておりますが、今回は氣を受け始めると突然ご主人の首を絞め始めたのです。昨年1月30 日のこのコラムでも紹介したAさんですが、その時にも突然奥さんがご主人の胸ぐらを掴んだことがありました。Aさんのご先祖を恨んでいる魂さんが出てきて「おまえにわかるか。俺達の苦しみが。」と叫びだしたのです。
ご主人のご先祖は、かつて広い畑を持つ有力な農家で、まわりの小さな農家などにお金を貸していましたが、不作の時にも強引な借金返済を迫り、たくさんの恨みを買ったという話でしたが、結局氣を受けているうちに恨みを持ったたくさんの魂達はそれが間違いだということに気がついて、光の世界に行ったのでした。
そして最近は、そのような事が無かったので、今回同じような事が起きて「今度は何だろう」と私は少々不思議に思ったのです。さらに首を絞めながら「こいつに殺された。畑を取られた。ひどい婆さんだ。」と訴えます。もちろんAさん達が、そんなことに関わったことはありません。言っている内容を聞いているうちに、ご主人を、ご主人のお母さん(婆さん)だと思っているようなのです。つまり実際に氣は受けていないのですが、お母さんを恨んで憑いている魂が、奥さんを通して出てきたのでした。後で分かったことですがAさんご夫婦とお母さんは一緒に暮らしていますが、お母さんは真氣光の事が大嫌いで、全く氣に理解を示さないということです。戦中戦後の大変な時期を女手一つで切り抜けてきた苦労人だと聞いて、私は相当辛い体験をしてきた結果いろいろなこだわりが「殺された」と思い込むマイナスの魂を引きつけることになったのだろうと推測しました。その後、私が真氣光を送るうちに幾人かの魂達が「光が見えてきた」と言いながらいなくなり、最後には奥さんも楽になって目をあけたのでした。
 真氣光は、まず氣を受ける本人にエネルギーを与えます。毎日するハイゲンキも、ご本人とその方に直接関係する魂に光を送り始めます。そしてそれらに充分光が行き渡ると、今度は身近な家族とそこに関係する魂たちへと順々に光の輪を広げるのです。ですから氣を受けることに終わりはありません。身体のためにハイゲンキをしている方も、健康になっても末永く使っていただきたいと思うのです。