(7)短気は損気

真氣光研修講座が23日に終わり、研修所での残り仕事を終えて24日の朝、久しぶりに東京に戻りました。東京がずいぶん涼しいのにはびっくりしています。ところで今回の研修講座では、実は受講生の皆さんにはわからないところで、私に少々イライラ・セカセカというマイナスさんが出ました。受講したことがある方はご存じだと思いますが、いつも最終日の前日に懇親会行法というものを行います。それが始まる直前の話です。数年前より、講座中の受講生の写真をスタッフに撮ってもらい、私がそれを編集してスライドショーなるビデオテープを作り、懇親会で観てもらうということをしています。イキイキとした受講生の顔が印象的で、作っていてもとても楽しいものです。ただ当日2~3時間ほどしか制作時間がない中、妻と二人でパソコンを使い、写真を選んで加工して順番に並べたり、音楽とミックスしてテープにダビングするというたくさんの行程があるので大忙しとなるのです。何もトラブルが発生しないことを祈るばかりです。ところが急にパソコンが動かなくなったり、音が出なくなったりということもあって毎回ハラハラドキドキするのです。今回は、前半順調にいっていましたので、少々余裕を出して休憩したのがいけなかったようです。途中で時計を見ると時間が迫っていて焦ってしまいました。時間までに何とかテープにダビングができたので、きちんと写っているか確かめようとテープを再生して最後まで観たところで、テープが巻き戻らないのです。「何だ、こんちくしょう。」遅いビデオデッキの動作にイライラしていた私の氣に、ビデオデッキとテープが反応したのでしょう。巻き戻そうとテープを出したり入れたり、一生懸命あらゆることをやってみるのですが一向に巻き戻りません。妻が隣で観ていて、「もう一回ダビングしたら」と一言。『あなたの言うとおり』私は15分の時間が惜しくて慌てたあまりに、テープに怒りをぶつけていたのです。懇親会が始まるので私はもう行かなければならなかったのですが、テープが必要なのは30分後。結局ダビングの仕方をゆっくりしっかり説明して、後は全て妻にお任せしました。
 ことわざに「短気は損気」というのがあります。何事にも短気を起こすと損になるという意味。江戸前期より常用され続け現代に至っていると辞典には書いてあります。 自分がマイナスの心になり、そのような氣を出すからマイナスの氣が周りから集まってきて、結局は損になる。昔の人は経験的に氣がわかっていたのですね。皆さんも気をつけて…。