私は、真氣光研修講座開催のために、昨夜京都に来ました。 今回は、いつもの比叡山麓の会場が急遽使えなくなり、京都中心部のホテルに会場を変えての開催になりましたが、駅からも近いところだったので、少々遅くなっても難無く来られました。
'95年に先代が亡くなったのも京都、その時には気が動転していて街の歴史など考えも及びませんでしたが、それ以来、歴史あるところなので来る度にいろいろなことを学び直しています。 こちらも近くに明智光秀が織田信長を討った本能寺跡があると、ホテルの説明書きで知りました。 耳で聞いているのと、実際にその地に行って体験することとは大きな違いがあるものです。
ところで、こちらに来る前に月刊ハイゲンキの対談で臨済宗全生庵住職の平井正修さんにお会いしました。 平井住職は「不安や心配な気持ちをしずめ、心を落ち着かせる」と仰っていました。 「起きたことには何かしらの原因があるということ。 感情はいったん脇に置いておいて、事実にだけ目を向け、自分でその事実が起きた原因を考える。 起きたことは、もう変えようがありません。 事実を受け入れていくしかないのです…」と、座禅をとおして自分の心を調(ととの)える話を聞かせてくださいました。
これは、氣をとおして学んだ私にもすごく共感できました。 周りからの影響がどうであれ、まずは自分です。 感情は、マイナスの氣によって影響を受けていることもあります。 またマイナスの感情が、さらにマイナスの氣の影響を受け易くするものです。 私も、先代が亡くなった時には、悲しみばかりではなく将来の不安等マイナスの感情に襲われました。 しかし私には、ありがたいことに会員の皆さんがいてくれたことで、仕事というものを続けらました。 真氣光のエネルギーの後押しもあり、皆さんが喜んでくれるものを提供できれば、会社も成り立つということになりますから、何ができるのかを考え行動することで前に進むことができました。 妻が亡くなった時、母が亡くなった時等々…身の周りに起こる出来事によって、いろいろなマイナス感情が湧き起こりましたが、真氣光を受けることで、マイナス感情との分離ができ、マイナスの氣の影響を受けずにすんだのだと思うのです。 不安ばかりではなく怒り、苦しみ、悲しみ、失望、いろいろな感情が湧き起こります。 時として、感情が邪魔をして事実を受け入れ難いときがあるかもしれません。 しかし、それを感じながらも真氣光を受け、事実を受け入れ、よく考え、いま出来ることをするしかありません。 楽しい時、嬉しい時ばかりではなく、たいへんな時にも心を落ち着かせるという体験をとおして、人は魂を輝かせるのでしょう。