(46) 備えあれば憂いなし

 先週私は、「阿蘇での研修が始まります」と書きましたが、阿蘇山が噴火したのは、その半日余り後、夜半過ぎでした。
窓に何かがバチバチと当たる音で目が覚めたのですが、すぐに「阿蘇山が噴火したので会議室に集まって下さい」と全館放送があったのです。
私たちが研修をやっている会場が解放されていて、そこに70人程の人が集められ、宿の支配人から説明を受けたのでした。
朝になってみないと、どんな状況か分からないということで、皆さんその場で眠れぬ夜を明かしました。
朝、外は火山灰が1cmほど積もっていましたが、噴火はその時の一回のみで、結局私たちは、お昼まで予定通り講座を継続し、午後には熊本市内に宿が取れたので移動することができました。
 ちょうど噴火前、夜の私の講義では、「洗心」の話をしていたのです。
真氣光研修講座行持集「洗心の指標」に掲げられている「心からなくすべき感情」の中に「心配心」というのがあります。
その中でも、取り越し苦労による心配、これは考えても仕方がない、どうしようもないことなのに頭の中で考え心配してしまうというもので、「考えている間ずっとマイナスの氣と波長が合ってしまい、その影響を強く受けてしまいますよ」と話したところだったのです。
先代は「何が起こるかわからないのが人生。
取り越し苦労をするのではなく、一見マイナスな出来事に遭遇した時、冷静かつ瞬時に適切な対応をとる訓練が必要だ。
だから研修講座のスケジュールは前もって公表しない」と、よく言っておりました。
当時、私たちスタッフも、先代の思いつきによる咄嗟のスケジュール変更に、すぐに対応しなければならい事が幾度もあり、これも今考えると訓練を受けていたということだったのです。
 今回の研修ですが、ありがたいことに私たちは、その後も熊本センターに会場を移し、無事に研修講座の全日程を終えることができました。
これも参加者の皆さん全員の「洗心」を見事に実践した素晴らしい対応と、宿のスタッフの皆さん、さらには御先祖をはじめとするプラスの氣という見えない存在のおかげだったのです。
 咄嗟の時に最善の方法をとるには、日頃からモノの備えもありますが、生活の中で良くない出来事に直面した時、どうすればよいかという対策を、慌てることなく順序立てて頭でしっかりと考え対応する練習が大切です。
そして、その実力がついてくれば、心配する必要もまたなくなるでしょう。
私も、まだまだ学びが必要です。
しっかりと準備をすることと、心配してもどうにもならないことは天にお任せすること、この両方を万全にする上でも、毎日の真氣光のエネルギーの充電は欠かせないのです。
(中川 雅仁)
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