(19)自分自身を変えていく

 先日、「会長には嫌な人、合わない人はいないのですか」とお便りいただきました。私の場合、職場に上司や同僚がいるわけでもなく、逆にスタッフは私の事をいろいろ考えてくれるという特殊(?)な立場ですから、一般的ではないかもしれません。ですから、マイナスの感情が出るという悩みよりも、「分かって(気づいて)くれるには、私がどう努力すればよいのか」というのが悩みでしょうか。 私は、「真氣光を利用して、まず自分自身を変えることが必要です」と、よく言っています。それは当たり前の事のようですが、なかなか難しく、私たちは、つい人のせいにしてしまいます。「職場にとても自己中心的で嫌な人がいます」とか、「父がすごく頑固で、私は本当に嫌いなんです」といった相談です。そのようなマイナスの人は、たくさんのマイナスの氣を周りに出していて、その影響でマイナスの感情がたくさん浮かんでくるかもしれません。 しかし真氣光では、自分が変わるということをお薦めしています。まず、マイナスの感情を取り除き、それから冷静に自分ができることを見つけるのです。その人の嫌な面(マイナス)がとても気になるというのは、自分の中にその人が出すマイナスと同調するマイナスの氣を持っているからです。同じ人に接していても、マイナス因子を持っていない人は、あまり気になることもなく平静を保って生活できるものです。さらに、自分のマイナス因子が、相手のマイナスをあぶり出させるようになっていることも多いものです。つまり、自分の霊性を向上させ、マイナス因子を浄化して、気にならないようにするのです。一般に、自分にマイナスがあることや欠点があることを、きちんと把握できていないと、それを材料にして自分自身が向上することは難しいものです。自分は完璧だと思っている人には、成長はないのです。 そういうふうに考えると、周りにいる人は、自分の中にマイナスの因子があることを気づかせてくれる大事な人です。もしかすると、神という存在が、魂の向上のために、その人を身近に配置したのかもしれません。そのような場合、魂が向上してその人が気にならなくなった時、嫌な人がマイナスを出す理由もなくなるので、自然に嫌な人ではなくなってしまったりして、周りからいなくなるのです。つまり、すべては自分の発している氣により、周りの現象は起こっているということです。ですから、まずは真氣光を受けながら、自分の気持ちに浮かんでくるマイナスの気持ちに焦点を当て、「何故、嫌なのか?」を冷静に掘り下げて考えると良いでしょう。あまりマイナスの感情が気にならなくなったら、今度はその人の気づきのために、自分はどんな工夫ができるのかを考えるとよいのです。