秋刀魚(さんま)は日本では秋の味覚を代表する大衆魚です。
秋刀魚という漢字表記は、「秋に獲れる刀のような形をした魚」との意味と考えられ、大正時代の詩人、佐藤春夫の「秋刀魚の歌」で広くこの漢字が知られるようになりました。
また落語の一つ「目黒のさんま」は、さんまという下魚(庶民は食べるが高貴な身分は食べない魚)を庶民的な流儀で無造作に調理したら美味かったが、殿様用に丁寧に調理したら不味かったという滑稽話。
殿様の「さんまは目黒に限る」という落ちです。
秋刀魚には、良質なタンパク質や脂質、そして血液をさらさらにするDHAが豊富で脳梗塞・心筋梗塞を予防し、脳細胞を活性化させ頭の回転を良くする効果もあるとされています。
最近のニュースで報道されているように、秋刀魚は中国や台湾などでも人気となり、外国漁船による公海での「先取り」により、日本の漁獲量は減少の一途をたどっています。
このままだと最早、大衆魚とは言われなくなるかもしれません。
(本社 加藤)
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