ひとくち歳時記「春眠暁を覚えず」

 「春眠(しゅんみん)暁(あかつき)を覚(おぼ)えず」という言葉は、「朝が暖かくなり、つい寝坊してしまった」いうニュアンスで使われていますが、本来はちょっと違います。
もともとは中国、唐の時代の詩人、孟浩然(もうこうねん)が書いた詩の一節で、「夜明けが早く、いつのまにか朝が訪れるなんて、つくづく春だなあ」という意味です。
長い冬を越え、朝の訪れが早まる春。
目覚めると鳥が鳴き、日が降り注ぐ、陽気に包まれた季節の喜びに満ちてきます。
(本社 加藤)
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