ひとくち歳時記「款冬華さく」

 季節には、太陽暦の1年を四等分した「春夏秋冬」の他に、二十四等分した「二十四節気(にじゅうしせっき)」と七十二等分した「七十二候(しちじゅうにこう)」があります。
新暦の1月20日~1月24日頃は「七十二候」では「款冬華さく(ふきのとうはなさく)」と言います。
蕗(ふき)の花が咲き始める頃です。
凍てつく地の下で、春の支度が着々と進みます。
正月の祝い納めの日として、昔は仕事を休む習わしがあったのが、1月20日の「二十日正月(はつかしょうがつ)」で、新年の家事などで働き通しだった女性が体を休めに里帰りする慣習がありました。
またお地蔵さまの縁日は、毎月24日で、その年の初めの縁日にあたる1月24日は「初地蔵」と呼ばれ、巣鴨のとげぬき地蔵は、参拝の人出で大賑わいとなります。
(本社 加藤)
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