7月に北海道洞爺湖でサミットが開かれ、各国の首脳が環境問題について話されている頃、私は東北大学大学院環境科学研究科教授の石田先生を訪ねて、お話しを伺っておりました。詳しくは今月中旬にお届けする月刊ハイゲンキの巻頭対談のページでご紹介しますが、先生の研究テーマは自然から学ぶネイチャーテックにより、自然と調和した真に良い物をつくり、人類が直面している環境問題を乗り越えて行こうというものです。お話の中で、日本人の先祖から受け継がれた思想の中には、今の環境問題を乗り越えるうえで重要な要素がたくさんあることを教えていただき、さらに「我々がやらねば世界は駄目になる」との先生の思いが強く伝わってきたのでした。私は、環境対策は欧州が進んでいるとばかり思っていましたが、日本の技術は随分と先を行っているようです。
一方、目に見えない氣の観点から環境をとらえていたのが先代でした。遺された言葉の中に「真氣光は病気治しが目的ではありません。環境を浄化し全てのものが良いエネルギーの中で生活できるようにすることが本当の目的なのです。・・・」という一節があります。先代が言っていた「環境」とはまさしく「氣の環境」のことで、光を失ってしまった魂達がマイナスの氣となって次から次へとのしかかり、その影響を強く受けてしまうために、人の意識や身体の状態がマイナス方向に傾いてしまうという現象が多くなるのです。最近、信じられないような事件が相次いでいますが、そのようなマイナスの氣の影響を強く受けると、自我の欲求を満足させる方向にばかり氣を取られます。嫌なことの原因を全て他のせいにしてしまうので、氣づくということが出来ず、つまり自ら魂を輝かせることが出来なくなるのです。私たちの周りには、音楽や芸術・宗教、心が穏やかになる、いろいろなプラスの氣があります。「浄化する」とは、マイナスの氣に光を与えプラスの氣に変わっていただくということですが、それらではもはや追いつかないところまで来ているのです。真氣光というエネルギーは強力に魂の中に光を注ぎ、自然に氣づきを促すという特長がありますが、そのような今までにない強力な光が必要になっている時代といえるでしょう。
今月は広島・長崎の原爆死没者慰霊式、終戦記念日を迎えての平和記念式典、さらにはお盆などでお墓参りをされる方も多いと思います。しっかりと真氣光を受け、洗心に心がけることで、ご先祖様からさらにご縁のある魂たちに、たくさんの光が届くのです。