マイナスの感情を観てみる

 会長セッションで、皆さんの「氣になること」を書いていただくと、一見マイナスの出来事に直面している話を聞くことが度々あります。
自分の思い通りにならないことや、予期せぬ出来事が起きるなど、それらがいろいろな悩みにも繋がります。
 世の中は常に自分の思い通り、期待通りにはならないものです。
しかし、そのようなときこそ、いろいろな学び、氣づきがあるものなのです。
思い通りにならなかった時、期待通りにならなかった時、それはそれで受け入れ、引きずらずに次に進むというのが一般的かもしれませんが、ここで大切なのは、その時自分にはどのような感情が湧いてきて、どのような行動をとったかということです。
多くの場合、落胆、怒り、咎め、憤りなど様々なマイナスの感情が湧いてくることがありますが、「なぜ、そのような気持ちになるのか」等それに意識を向けられることによって、マイナスの感情をもたらしていたマイナスの氣にも光が届くことで、その体験は意味のあるものになり、人として成長できるのです。
 また、予期せぬ出来事が起きた時、良くも悪くも大きく感情が動いてしまい、その後の行動に少なからず影響を与えてしまうことが、誰にでもあるものです。
それが良いことなら、さほど問題は残さないかもしれませんが、逆の悪いこと、そして悪い感情はとても尾を引いてしまい、辛いものです。
しかし物事には必ず表と裏があり、悪いことの裏にも良いことが隠れていることが多いのです。
それは何かと少しでも考えられれば悪いと思っていたことが実はそうではなく、そのことに気づけば、その悪い感情も次第に消えて行くのです。
 悪い感情をもたらしているのは周りに存在する見えないマイナスの氣ですから、消えて行くようになるのには人それぞれで、時間がかかることもあります。
しかし、影響を与えていたマイナスの氣たちが、徐々に消えて行くことで、さまざまな氣づきが起こり、自分の中の感情も変化していくのです。
だから感情そのもののコントロールは難しくても、理性的に頭で考えることによって、よい方向へと変わることは出来るのです。
自分の感情がどうしようもなく苦しい時は、感情のまま行動することなく、いつもよりも増して頭でしっかりと考え、行動していくことをしていかなければいけません。
一見マイナスの出来事は悩みを作りますが、それを生かすも殺すも自分次第なのです。
真氣光のエネルギーが力を貸してくれますので、それを大きな氣づきに変えていきたいものです。
(中川 雅仁)
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