(55)嫁がせたくない

長い人生には、大事なことを決心し行動しなければならない節目が何度かあるものです。そのような時には、自分なりの結論が出るまで、いろいろと思い悩みます。当の本人ばかりではなく相手がある場合、さらには家族や友人などいろいろな人が関係するときには本当にたいへんです。まわりの人達の思いと自分の気持ちを鑑みて、進むべき道を選択するのですが、強い心が無いと決心・行動がなかなかできないことがあるものです。さらにはそこに、ご先祖様のような目には見えない魂達も関係してくることがあるので、話はますます複雑です。先日、こんなことがありました。A さんは結婚することになり婚姻届を取り寄せたのですが、なかなかハンコが押せないと言うのです。「自分でもヘンだと思うのですが…」と、会長セッションの前に話していました。セッションが始まってしばらくすると、A さんの口を借りて「行かせたくない。…この人に頼ってきたのに、居なくなるのは寂しい、誰を頼れば良いのか?」と、ご先祖の一人が出てきたのです。今 に比べ昔は物が無く不平等な社会でしたので、亡くなった後も苦しみの中で、少しでもそれを分かってほしいと願う先祖たちがいるものです。生きている人はどんな人も、亡くなっている人に、見えない光のようなもの(氣)を分けています。さらに先祖を大事に思う人がいることで、それが大きな光となって届いていくのです。このような先祖の中には、苦しみの中からやっと楽になれたので、少しでも近くに居てほしいと、その人が結婚しないよう、あるいは結婚しても戻ってきて欲しいと望むのかもしれません。A さんの場合、真氣光によって、この数年でご先祖たちに急速に光が充電されていたのでしょう。私が氣を送るうちに、どんどん彼らの気持ちが変わって来たのです。まず、A さんのおかげで自分たちには、もう光が十分に届いていたということを言い始めたのです。それは既に頼らなければいけない状況ではなく、これからは本当の意味でA さんを見守り、それによって自分たちも成長していく段階にきたこと。さらに、AさんはB さんの家に嫁ぐことで、そちらにたくさんの光を増やすことができるということであり、それが自分たちの歓びになるということだったのです。人 生には選択しなければならない、いろいろな道があります。人によって皆状況が違いますから、答えは一様ではありません。自分自身で決心しなければならいのですが、真氣光を受けることで、先祖にも光が届き、その答えがより明確になるのかもしれません。