症状別治療ハンドブック

真 氣光が始まって間もなくの頃に刊行された古い本に『症状別治療ハンドブック』(税込二千百円)があります。先代の会長である私の父と祖父の共著ですが、症状・病名ごとにハイゲンキを当てるべきツボの位置をモデルの写真の上に黒点で記した本です。父が治療家である祖父の影響を受けてハイゲンキができたわけですが、その出発点とも言うべきものです。ハイゲンキは皮膚の電気抵抗の変化からツボの位置を測定できるツボセンサーがついていますから、この本に照らし合わせれば“専門家でなくても誰でも簡単に鍼灸などで言うところのツボの位置を測定できるように”ということから刊行されたものです。私は時々本棚から引っ張り出して見ていましたが、最近はハイゲンキをするときにツボを測定しなくなりましたから、一般にはあまり読まれることがなくなった本です。先日家内が、この本にあったツボの位置にハイゲンキをしたら非常に良かったと言うのです。成り行き上、背中にあるツボなものですから一人ではやり難いらしく、胃上げの他にこのツボにも私ができるだけ毎日ハイゲンキをしてあげるということになってしまいました。(笑)昔 の真氣光は、ツボの位置を測定し、そこから氣を入れるというやり方が良いとされていました。しかし、特別な病気でツボの位置がわからないという人や、一人ではツボを測定するのが難しいという人、毎日測定するのはたいへんという人などが多いこと、さらには真氣光のエネルギーが増して特にツボの位置に限定されなくてもよい事や、人によってもっとも良いツボが違うこと、痛いところに当てるだけでも(さらにはお腹の上に置いておくだけでも)氣は入るということで、今では「ツボを測定しなくても良いです」と言っているのです。しかしツボの位置を知って、服の上からでも氣を当てられ ると、また新鮮な気持ちで氣が受けられるようです。その分、氣の吸収力が上がり効果 も出やすくなることでしょう。ハイゲンキの使い方がマンネリ化してきたような時に は、このようにちょっと視点を変えてツボから氣を入れてみるのも良いものです。 ま た、目に見えない氣をなかなか信じられないような人には、このツボの位置を使う やり方はとても有効です。真氣光は、だんだん新しいことがわかってくる・新しい物が 開発される分だけ、やり方が増えるという事です。いつもハイゲンキを使えるというこ とが大事で、一つの方法ばかりでなく、人や場所に合わせて適切なハイゲンキの使い方をしていただけたらよろしいと思います。