月刊ハイゲンキ誌次号の巻頭対談取材のため、埼玉・熊谷にある農業と福祉を連携している会社の社長・新井利昌さんにお話を聞いてきました。 新井さんの「埼玉福興グループ」は障がい者に生活と農業による就労の場を提供するのだと言います。 重度の知的障がいから、精神障がい、発達障がい、罪を犯した障がい者、ニートとか高齢者まで、仕事を見つけにくい人たちの雇用を生み出す「ソーシャルファーム=社会的企業」を理念に掲げ、既存の制度を利用しながらもビジネス的手法で事業を展開、他の民間企業とも連携するなど、うまいしくみを作り上げていて、とても感心しました。
私は、お話を聞く中で、大きく二つのことが心に残りました。 一つは、人との繋がりが人を変えるということです。 生活寮では、障がい者30人の皆さんが家族のように寝食を共にしており、過去に犯罪を犯した人も「この人達に迷惑がかかったら困るから、もう罪を犯すことはしない」と言われるそうです。 二つ目は、仕事が人を癒すということです。 新井さんは来る者拒まずで、いろいろな人が居ると言いますが、どんな人にもできる仕事を作り与えるというスタンスです。 重い精神疾患や元ニートの人も、働くことで誰かの為になれるということが、魂の輝きになるのでしょう。 それがマイナスの氣を遠ざけ、薬漬けの症状も少しずつ改善のほうに向かうのだと思うのです。
「働いて賃金を得、安心して感謝しながら毎日生活できること」は、当たり前のようなことですが、貧富の差が激しい時代、戦乱の時代、強制的労働の時代、今のような機械やモノが無い時代…昔ばかりではなく、先の不安が絶えない今も、このことに関しては多くの人の苦悩があります。 それによって、体を失う時に魂の光を失い、多くのマイナスの氣が存在していて、私たちも知らないうちにそれらの影響を受けていることがあるものです。
もしかしたら今、働けていないという人の中には、ご先祖が多くの苦悩を抱えていて、それをわかって欲しいと思っているかもしれませんし、家系に恨みを持っているマイナスの氣がご先祖と同じような苦悩を与え、その人が働けないようにして輝きを奪っているということがあるかもしれません。
逆に、働けて生活できているという人は、マイナスの氣により、いろいろな問題や困難、不満があるかもしれませんが、それよりも強いプラスの氣の応援がある「おかげ」であり、とても有難いことだと言えるでしょう。
そして真氣光を受けることは、マイナスの氣をプラスに変えますので、働けない人も、働いている人も、働かなくてよい人も、より一層、私たちの毎日を楽しいものにしてくれるのです。