私は、もうすぐ9ヶ月の息子と妻の3人で、上野動物園に行ってきました。 まだ、ハイハイの息子ですが、そろそろ絵本の中の動物たちを実際に見せてやらねばと、思いたっての動物園行きでした。 (親バカですね)私は上野公園には行っていますが、動物園は初めての挑戦で、熊やトラ、パンダ、いろいろな動物たちを見せたいと思って行ったのです。 しかし、私が「キリンさんだよ」と指さして教えても、彼はオリの前の手スリにいるアリに興味津々です。 オリの中には10秒ぐらいしか注意を向けません。 親としては、せっかくの動物園だから、もっと動物たちを喜んでくれるかなと思ったのですが、まったくマイペースで、自分の興味に忠実です。
でも、家族で外を歩くのは楽しそうで、手足をバタバタさせて大はしゃぎ、こちらの気持ちもほぐれました。 確かに、動物園は動物を見に行く場所ではありますが、息子にとっては、外の世界を探検する場所なんですよね。
動物園を出て帰る頃には、彼はすっかり疲れて眠ってしまいました。 動物たちをたくさん見ることができなかったかもしれませんが、とても刺激的で楽しい一日になったことでしょう。
私はあらためて、子どもは親の思い通りには動かないものであり、それが当たり前ということ、大切なのは子どもの興味に寄り添い、一緒に楽しむことだと思いました。
考えてみれば、私の父、先代も私の興味にずいぶんと寄り添って、さらには自分も楽しんでいたものです。 野球やスキーなどのスポーツを一緒にやってくれたり、仕事場でいろいろな部品を一緒に作ったりして教えてくれました。 そんなことで私は、興味が湧いて大学に進み電機会社に入ることになり、そして今では、氣中継装置や氣グッズの改良・開発をけっこう楽しみながら、それを仕事にできているというわけです。
1986年、先代は白髭の老人の夢を見て氣中継装置ハイゲンキを作りました。 その頃、私は氣にまったく興味が無かったのですが、無理強いすることなく、自分が体験している氣の話を楽しそうに語っておりましたので、私も興味を持って良く聞いておりました。 そのうちに私の体調が悪くなったものですから、自然に氣の世界に入れたのだと思います。 親になってみて、自分の親には「していただいたこと」が、たくさんあったものだと、いろいろなことを体験する度に思い出されます。 ありがたいものです。
また、機会を見つけて、私もゆっくりとした時間を楽しめるよう、皆で動物園に行きたいと思っています。