田坂広志氏の『人間を磨く』を読んで

技術者で経営学者でもあり、テレビ番組でお顔をみたことがある田坂氏の著書です。
「死」を直視せざるを得ない病気を患い、「死」に向き合うための覚悟と勇気を得た体験をされた田坂氏。
読むと心が洗われました。
田坂氏が推奨する7つのこころの技法とは、1.心の中で自分の非を認める
 2.自分から声をかけ、目を合わせる
 3.心の中の小さなエゴを見つめる
 4.その相手を好きになろうと思う
 5.言葉の怖さを知り、言葉の力を活かす
 6.別れても心の関係を絶たない
 7.その出会いの意味を深く考える、というもの。
これら全てを習得することは難しいですが、すぐにできなくても、やろうとすることはきっと無駄ではないはず。
相手を変えることは出来ないけど、自分の考え方を変えるのは自分次第。
心の中の「小さなエゴ」やマイナスの感情は、捨て去ろうとするのではなく、ただ静かに見つめ、否定せず、肯定もせず、ただ事実をありのまま受け入れる…氣を受けながらすると、とても良いと思いました。
日々まず自分を磨くことから。
どうすればよいか、どのようにすればよいかのヒントが詰まった一冊で、すごく参考になりました。
(東京都 Sさん)