少しずつ氣が変わる

 久しぶりに休みがとれたので、映画を観に行ってきました。
この映画館では席を事前に選んでチケットを買うというシステムで、妻が列に並んで買っておりました。
私は全てお任せして横で待っておりました。
買ってもらったチケットを手に書いてある席を探していくと、一番上段の壁の横、つまり隅の方だったのです。
「こんな端のほうしか空いていなかったの?」と言いながら、「席は任せる」と、つい先ほど言った自分を思い出し、「これは不平不満かな」と直ぐに反省した次第です。
席に座ってみると壁が横にあるものですから、何か圧迫感があります。
しかし良く考えてみると、昔の私なら部屋の中でも端の方が気に入っていたものです。
隣に人が居ないのが良いのか、壁があるから良いのか分かりませんが、端の席は妙に落ち着いたものでした。
 人には、時と場合によって、いろいろな定位置があるようです。
電車のシートには端の席に座りたくなる人、いつも真ん中に座る人など傾向があると言います。
何となくそこが定位置という人もいれば、後ろに柱があり頭をもたれやすいから真ん中だと理由があって決めている場合もあるでしょう。
頭で考えて決めている場合は、氣とはあまり関係ないかもしれませんが、「何となくそちらが気に入って」という場合は、氣の影響を受けている場合があります。
 モノや人ばかりではなく、建物や場所にも氣があります。
そして同じ部屋でも真ん中と隅では氣が違います。
“雰囲気”というのがそれで、科学では測定できない微妙な感じを人は感じているのです。
明るい感じ、暗い感じ、ジメッとする感じなど、いろいろな感じを人は五感に加え第六感なども使って感じているのでしょう。
そして落ち着くところとは、自分の氣とその場の氣が似たような波動を持っていて共鳴するところです。
人は、もともと基本となっている氣に加え、一日のうちでも氣が変化します。
例えば、昼間は清々しく明るい空間が気持ちも良く心地よいでしょうし、疲れた日の夜には少々暗いバーなどが落ち着くというのがこれに当てはまるでしょうか。
 私は、もともと自分には陽よりは陰のほうが合うと思っていました。
楽曲でも激しくエキサイトするものよりは、おとなしくどちらかというと寂しい感じが好きだとか・・・。
しかし落ち着くところを無理に変えてもストレスになるものです。
「何となく段々と変わっていく」真氣光で氣を充電すると、その人の基本となっている氣が変化することから、そのように変わっていくものです。
それは、嫌なことやストレスに感じることを無理なく減らすとともに、心地よく思える世界が広がっていくのだと思います。
(中川 雅仁)
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