思いやりで良い氣を

 愛知での真氣光研修講座では50 名ほどの方と、貴重な時間を共有できました。
参加者の皆さん、さらには研修中の遠隔真氣光で参加いただいた方、誠にありがとうございました。
おかげさまで、‘90年3 月17 日に始まった研修講座も20 周年を迎えることが出来ました。
偶然にも3泊4日の講座最終日22 日は、先代の74 回目の誕生日でした。
氣は心、良い氣を出せる人を養成したいと始めた研修講座ですが、この20年間にのべ一万四千人の方に受講していただき、先代もあちらの世界から喜んでくれていることと思います。
 ところで愛知の研修では施設に温泉が付いておりました。
私は研修講座を終えて出張したのですが、そこのホテルにも温泉があったものですから、先週からすっかり温泉三昧です。
でも仕事ですから、せっかくの温泉ものんびりゆっくりというわけには行かず、やはり私の場合は温泉効果よりも毎日の真氣光の効果の方が、リラックスにはずっと効いているような気がしています。
出張先のホテルでの温泉では、たくさんの人が入るからでしょうか、桶などが散乱しておりました。
「後に入る人のことを考えると片付けておくのはマナーでしょう」と、つい咎めの心が沸いてしまいます。
しかし、私自身よく考えると、‘92 年に初めて研修講座を受講して他の人の気持ちを思いやることの大切さを学ばせてもらったようなものですから、人のことをとやかく言えるような立場にもないと気がつきました。
まだまだ毎日たくさんの気がつかないマナー違反をしているでしょうし、他の人への配慮が足りない言葉使いや振る舞い・行動をしていることに、あらためて反省です。
 ところで数年前から「江戸しぐさ」が、テレビや新聞で話題に上るようになりました。
雨の日に互いの傘を外側に傾げ濡れないようにすれ違う「傘かしげ」、腰をこぶし分浮かせて席を詰め空席をつくる「こぶし腰浮かせ」、人様の足を踏んでしまったら素直に謝り、踏まれた方もこちらこそと言う「うかつあやまり」等々・・・当時人口百万人の大都市江戸の町方のリーダー達が互いに気持ちよく共生するために築き上げた人付き合いの心構えを形にしたと言われています。
他の人を思いやるという心くばりの深さには、終わりがないように思います。
その心が周りの人、そして自分自身を幸せにする、つまり真氣光の氣のエネルギーとは違いますが、良い氣をお分けすることで良い氣が戻ってくるという氣の原理は同じです。
現代の方が進んでいる点もありますから、昔が全て良いということではないでしょう。
だからこそ私達それぞれに他を思いやる、さらに深い氣づきが必要な時代なのだと思うのです。
(中川 雅仁)
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