(63)ずっと邪魔してきた

 セッションで私がある40代の女性に真氣光を送っていると、その人とは全く違う男性の口調になって出てきた魂がありました。
「努力しても出来ない奴はいるんだよー」と言います。
話を聞いていると、何をやっても、どんなに努力しても自分は駄目だった、だから、この女性がうまくいかないように、ことごとく邪魔をしてきたと言うのです。
それも、小さい頃からだと言います。
なぜそんな悪いことをするのかと聞くと、「はっはっは」と笑いながら「面白いからだよ。
適当に挫折感を味わってもらってな、ちょっとした悪戯だよ。
自分の出来ることをやってみただけだ」と言うのです。
 私は話を聞きながら集中して氣を送りました。
すると、だんだん強気の口調が変わっていきます。
「邪魔して、この始末か。
オマエに見つかってしまった。
やっぱり駄目か俺は。
そうだ、こいつは大学受験のときは悔しいからといって希望校に入りやがった。
俺は失敗したんだ、安心してしまった、気を抜いてしまったんだ。
こいつは何か嫌なことがあると、頑張るんだよ。」
 「俺は辛かったんだ。金も無くて身体が弱くて、学校にも行けなかった。努力しても世の中が先に行くんだ、オマエみたいな奴にわかるわけがない」
私は、ただ一生懸命に氣を送るしかありませんでした。
しばらくすると「環境のせいじゃない、自分の意思が弱いということだ。この光のことが理解できた。光を送ってくれ」と言って、スッと消えたのでした。
 セッションが終わった後、氣を受けていた女性に聞いてみると、中学のときに大事な試験があったのですが、頭が真っ白になって考えられなくなり、自分でも信じられないほど悪い点数をとったらしいのです。
その頃身体が弱かったこともあり高校は随分ランクを下げて受験、無事入学しましたが、当人はすっかりやる気を失ってしまったということです。
でも大学受験のころには、見返してやるつもりで希望校を受験、努力が実って合格し、その後は、就職、結婚して主婦になり、あまり努力しなくても「何とかなる」式で、今まで来たそうです。
10年以上前に体調が悪いことから、真氣光を始めたそうですが、長い間氣を受けて来たことで、ピッタリと同調し奥深いところに隠れていたマイナスの氣に光が届いたのでしょう。
思い通りにならずマイナスに傾いた魂は、この世にたくさん存在します。
多かれ少なかれ誰でも、その影響を受け、上手く行かないことがあるものです。
私は話を聞いていて、氣を受けるとともに、それに負けない努力と、どんなに小さな事でも「自分はやれば出来る」という成功体験を得ることが大事だと感じたのでした。
(中川 雅仁)
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