明るい方へ明るい方へ行くんよ

入院中の母の足が腫れていた。
とても痛々しかった。
最初のお医者さんの見解と、後からおこなった検査の結果が違った。
もっと早くからわかっていたら良かったのに…このとき私はお医者さんを少し憎んだかもしれなかった。
ある時、急に「私はどうしたらいい?」と母が私に尋ねてきた。
咄嗟に私は、「安静にして、点滴の治療をするけん。」と答えた。
帰宅後、親戚に電話している間、心の中で「お母ちゃん、明るい方へ明るい方へ行くんよ」という思いが湧いてきていた。
こっちのほうが私からの本当の答え。
しばらくして、施設から母が亡くなったと電話が入った。
きっと母は光の中に行ったに違いない。
だから私はもうお医者さんのことを憎んでいない。
(広島県 Iさん)