マイナスをプラスに、その練習の積み重ね

 昔、私は「人」が苦手でした。
特によく知らない人と接していると気疲れしてしまうので、大学を卒業して就職するときに、電機会社の研究職を選んだのです。
機械相手の仕事だと思って入りましたが、どんな仕事にも人とのコミュニケーションが要求されます。
人の気になる所、悪い所ばかりが気になり、どんどんマイナスの氣が溜まってしまいました。
結局、真氣光研修講座に行って、「自分が変わらなければいけない」ということに気がついたのです。
しかし、直ぐには思うように行かないものです。
何かのきっかけで「やっぱり駄目だ」と苦手意識が出て来たり、自信が無くなったりするのですが、氣を受けるようになり、だんだんそれが気にならなくなりました。
そのうちに、この会社に入り、先代が亡くなってしまったので、私が会長をやるようになりましたから、ますますそんなことは言っていられない状況(笑)になってしまったというわけです。
 苦手意識には、マイナスの氣が関係しています。
マイナスの氣は、いつまでも影響を与えていたいので、その人に変わってほしくありません。
時には、その人の心をネガティブなほうに引っ張り、さらなるマイナスの氣を集めようとします。
嫌な気持ちにさせるばかりではなく、良いことを思わせないようにしたり、やったほうが良いことを行動しないように邪魔したり・・・このように、マイナスの氣が邪魔をするようにして、生きている私たちの気持ちをコントロールすることは、たくさんあります。
 私は、マイナスの氣に負けない強い心が大事だと思っています。
不得意だと思っていること、苦手意識があることは、できるだけ避けて通りたくなるので、これまであまり経験していないことが多いものです。
これでは、できることも、いつまでもできないままです。
私は何事も練習だと思うのです。
鉄棒で逆上がりを練習したように、練習せずして最初から出来ることはありません。
苦手なら、人よりたくさん練習しなければならないはずです。
しかし、私たちは、体を動かすことには練習するという意識が持てるのですが、心のこととなると練習しようとは思いません。
「こういう性格だから仕方がない」と、諦めてしまうのですが、ここにもマイナスの氣の巧妙な手口があるように思います。
ネガティブな心に引っ張られる前に気がつけると良いのですが、引っ張られた後でも構いません。
これも練習だと思って、マイナスをプラスに気持ちを変えようとすることです。
その回数を重ねるうちに、真氣光のエネルギーの応援も手伝って、いつしか変われている自分を確認できるのです。
(中川 雅仁)
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