先週、私は「出鼻をくじかれる」とマイナスの氣の関係について話しました。
このようなマイナスの氣の影響を受けないように、昔から人は経験的にいろいろなことわざを残し教訓を与えています。
「善は急げ」という言葉にも、氣の観点から大事なことがあるので解説します。
ことわざ辞典を調べてみると『良いと思ったことは即座に実行せよということ。通常はこの後に「悪は延べよ」と続けて対句形式で用いることが多い。善の解釈に二通りある、一つは人や社会への善行とする見方。善を行うには己の欲望などに打ち克つ心が必要だから、速やかに実行しないと悪の誘惑に負けるというもの。もう一つは善を自分にとってよいもの、好都合なものといった意に解する。好機は一度逃すと二度と巡って来ないかもしれないから迷わずにやれということになる。江戸時代に多くの用例がある。』とあります。
私たちの周りには、プラスの氣とマイナスの氣のどちらもが存在していて、両方が私たちに影響を与えています。
プラスの氣は、守護霊のように一生懸命に応援しよう、支えようとしてくれています。
一方マイナスの氣は、先週解説したように、体を失うときに辛い・苦しい気持ちが強く、氣のエネルギーを極端に失ってしまった魂で、自分が不幸だから、その人がいつまでも不幸なままでいて欲しいと画策するというものです。
私たちは、プラスの氣の応援によって、その人の魂の輝きが増える方向に、いろいろなことを実行しようとひらめくものです。
ところが、それに対して、光を増やして貰っては困るマイナスの氣が、ジワジワと邪魔をしてくるのです。
例えば、ことわざ辞典が言うように己の欲望が湧いて来ることもあるでしょうし、出来ない理由がいろいろ思い浮かぶかもしれません。
また、日頃からマイナスの氣の邪魔が多いと、プラスの氣が一生懸命に好機を作ろうとしても、なかなか作れるものではありません。
プラスの氣の気持ちになってみると、やっと苦労して作った好機を簡単に逃されると、また一からやり直しとなるので、かなり辛いことだと思います。
ですから私たちは、二度と巡っては来ないかもしれないぐらいの気持ちで、それを掴もうとすることが大事、つまり善は急げということになるのです。
また、「悪を延べよ」も大事です。
例えば、勉強しなければいけないのに、見たいテレビ番組があったとします。
録画して先延ばしにすると、本当に見なくてもよいものは、そのうちに忘れてしまうかもしれません。
マイナスの氣の誘惑を遠ざける一つの方法です。
さらには真氣光を受けることでも、マイナスの氣をプラスにできるので、「善は急げ、悪は延べよ」が一層容易になるのです。
(中川 雅仁)
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