私は、昨日から熱海で3泊4日の真氣光研修講座を開催しています。
ところで、この講座で最初に習うのは「合掌」と声を出し、背筋を伸ばして掌を胸の前で合わすポーズです。
1990年の開講当初より、研修では必ず講義の始まりと終わりに、この「合掌ポーズ」を採用しています。
私は、人は三つの要素つまり氣と体と心が相互に関係していると、いつもお話ししていますが、体を律することによって、気持ちが引き締まったり、心が落ち着いたりということがあるものです。
このような体の姿勢に関する研究に、興味深いものがあります。
ハーバード大学の社会心理学・カディらの研究チームが、堂々とした姿勢をとらせた被験者と、縮こまった姿勢をさせた被験者という二つのグループに、それぞれギャンブルをしてもらったところ、前者のグループのほうがリスクの高い賭けに好んで出る結果が得られたそうです。
被験者の唾液を調べたところ、堂々とした姿勢、つまり背筋を伸ばした姿勢の被験者には「テストステロン」という決断力、積極性、攻撃性、負けず嫌いなどに関係するホルモンの増加が見られ、さらには「コルチゾール」というストレスホルモンも低下していたそうです。
姿勢によって周りの人の見る目もかわりますが、そればかりではなく自分自身にポジティブな気分が湧き上がってくることが医学的にもわかっているということなのです。
また、マイナスの氣は肩・背中・腰など体の後ろに集まりやすいのですが、背筋を意識することによって、そこにプラスの氣が届き、マイナスの氣が消えて行くことで、気持ちもポジティブになりやすくなるのかもしれません。
ですから、会社に向かうときに背筋を伸ばして歩くことでも仕事中の決断力や積極性が増すでしょうし、散歩をするときには、ストレスが少なくなることでしょう。
このように体と心は繋がっているのですが、それぞれに直接関係するのが、人の持つ氣のエネルギーです。
宇宙からの真氣光を受け、この氣を高めることでも、体や心が良い方に変わります。
ですから、背筋を伸ばす姿勢など体を使うことに加え真氣光を受けることで、さらに効果を引き出せることでしょう。
私たちは、体があるから、辛い時、悲しい時、マイナスの氣の影響がある時にも気分を変えられるのです。
体を失い魂だけの存在になってしまうと自分自身で気持ちを変えることがとても難しくなります。
体を持っている私たちに与えられている特権とも言えますから、真氣光を使って上手く活用したいものです。
(中川 雅仁)
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