幸せなひととき

 調子の悪い長女に、いつものように氣を送っていました。
立ったままだったので、私が背中に、夫が向き合って頭に送っていたときのことです。
何気なく長女の足に目をやった夫が、「足が冷たそうだね。」と(長女の足を手で温めてやろうと)かがんだ瞬間、思いっきり長女のパンチが夫の頭めがけて飛んできました。
咄嗟に夫は、「大丈夫、大丈夫」と長女を抱きしめました。
驚いた私も背中をさすりながら、合唱を心から愛していた長女が好きだった歌を口ずさみ始めると、夫も一緒に歌ってくれ、二人でハモったり「次、何を歌おうか?」「あれ、歌詞忘れた!」と何だかだんだん楽しくなってきました。
かつては、やられたらやりかえす雰囲気があったのに、今はまるでそんな気配がありません。
夫の優しさが長女にはしっかり伝わっている証拠に、口を取られてマイナスさんの言葉がバンバン出る中に紛れて、「お父さん大好き。
」とちゃんと言えたのです。
我が家のご先祖様も苦しまれながら、でもしっかり真氣光に出合わせてくださり、たくさんの価値ある幸せを頂いています。
長女のおかげで、少しずつでも成長出来ている私達です。
私達にご縁のあるすべてに、心から感謝したいです。
(佐賀県 柚子さん)
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