自分には、いろいろな面がある

 Facebookの中で、いいとこ探しなど真氣光メンバーの交流に活用していただこうとshinkikoという非公開グループ(メンバーのみが閲覧投稿できる)を作ってもらいました。(Facebookのアカウントをお持ちの方なら、参加申請いただけるとメンバーに追加します)
その中で、ある方、Aさんの「人生の大先輩の皆様の考え方をご教授して頂きたいです」という投稿から、同じような人の話が今週は多かったので、私の感じたことを書いてみます。
Aさんの投稿は、お客様・友人・家族に「最近調子どう?」って聞かれると、仕事の調子がいい時でも悪い時でも必ず「いやー、大変ですよー」とか「いや~キツイですよー」っていう返しをしてしまうそうです。
そして「キツイ」とか「大変」とか口に出すと、キツイし大変になり、そんな自分に嫌気がさすというのです。
Aさん曰く『確かに仕事はキツイ事が大半で、大変な事も大半です。だけど、大変だと思ってるのは自分であって、捉え方を変えたらキツイ事もキツイ事じゃないって事も氣づいてますし、わかってます。・・・例えば色々苦しんでる人から、「最近調子どうさ?」と聞かれると「いやー最近調子いいよ!」とも言いたくないし、「いやーキツイよ!」とも言いたくない。自分は相手の受け取り方をどうしても考えてしまいます。・・・』とのことで、先輩の皆さんはどのように考えますかということです。
 私は、相手に合わせていろいろ変化するのが本来の自分と捉え、苦しんでいる人の前では、その人のことを考えて「キツイですよ」もいいと思います。
本当に分かり合えている友人の前では、「絶好調」と本音を言っていいし、あまり考えないときには「ボチボチです」もいいです。
苦しんでいる人でも、その人との関係が深くなり、苦しみを越えて喜びを一緒に経験できれば言い方も変わっていくものでしょう。
自分が人によってコロコロ変わると、「嘘・偽りの自分、もう一人の自分」等と考え、本来の自分を通せない駄目な奴だと考えてしまいます。
でも、嘘とか本当ではなくて全てを合わせて自分であり、それらは自分の違う面でいいと思います。
このような考え方は、芥川賞作家の平野啓一郎さんの本『私とは何か――「個人」から「分人」へ』(講談社現代新書)という本で「分人主義」と書かれています。
 私は、学生時代に人付き合いが苦手と思い込んでいましたので、営業職ではなく研究職のサラリーマンになりました。
しかしそれは、真氣光を始めて、人によって違ういろいろな自分が見えて来て、ある時「そう苦手でもない」と思えるようになりました。
真氣光のエネルギーが、多くの氣づきを促してくれたのです。
(中川 雅仁)
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