ひとくち歳時記「芒種」

 「芒種(ぼうしゅ)」は二十四節気の一つで、6月6日頃です。
「芒」(のぎ)とは稲などの先にある突起の部分で、「芒種」とはそうした穀物の種を蒔く頃のことです。
麦の刈り入れが終わり、田植えシーズンが本格化します。
田植機が登場するまでは、数本ずつ束ねた苗をひとつひとつ手で植えていました。
田の神さまに豊作を祈り、花笠姿の早乙女が田植えをする習わしが今も続いています。
天候は梅雨入りの時期となり、梅が実って旬を迎えます。
梅酒用には熟す前の青梅を使います。
梅干し用には黄色く熟した梅を使います。
農家は多忙を極める季節となります。
(本社 加藤)
[menu][次へ]