ひとくち歳時記「雨水」

 2月19日は二十四節気の「雨水(うすい)」です。
空から降るものが雪から雨に変わる頃をさし、氷雪が解けて雨水になるという意味が込められています。
雨水の頃に耳にするのが「三寒四温(さんかんしおん)」です。
「春一番」が吹いた後に、冷たい北風が吹くことが多いですが、この頃急に寒さがぶり返すことも多いです。
この時期は1週間程度の周期で温帯低気圧が日本列島を通過します。
「寒い日3日、暖かい日4日」を繰り返しながら冬が遠ざかっていくことから、「三寒四温」というようになりました。
山の雪がゆっくり解け出して田畑や人を潤す雪解けの水が、「雪汁(ゆきしる)」です。
時に出水を伴うほどの奔流となるものを「雪代(ゆきしろ)」といい、雪汁で川や海が濁るさまを「雪濁り(ゆきにごり)」と言います。
ともあれ、ここかしこに春の訪れを感じるようになります。
そろそろ春支度を始める頃です。
(本社 加藤)
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