周りの存在のおかげ

 今週私は、真氣光研修講座を終え、暖かい沖縄から東京に戻りました。
「すごく寒いなぁ」と感じましたが、北海道は11月としては何十年ぶりかの大雪で、東京も今年最低の気温を記録したようです。
気温の変化が大きくなりますから、皆さんも体調管理には氣を付けて下さい。
私は無類の鍋料理好きですので、何でもかんでも冷蔵庫の中にあるものを鍋の中に入れてしまうヤミ鍋風「俺の鍋」の季節到来といったところです。
これも自分で食べるだけなら、どんなものでも十分満足して食べられるのですが、誰かに食べて貰おうとなれば、より美味しい味を追求したくなるものです。
 ところで鍋料理から語れる次元の話ではありませんが、先日、舩後靖彦(ふなごやすひこ)さんという、もう16年の間、難病のALS(筋萎縮側索硬化症)と共に生きている方と対談させて頂きました。
舩後さんは42歳で発病し、麻痺が全身に及び、現在人工呼吸器を付け、口を使って操作するコンピュータを駆使して、会社の副社長、コンサート、講演、メールによるピアサポートなどで活躍しています。
舩後さんは、「周りに迷惑を掛けるから、自然のまま死のう」と思った時期があったそうですが、「誰かの役に立てる」と気づいた時に「少しでも長く生きたい、人工呼吸器を付けよう」と決心したそうです。
 その舩後さんから「成功の反対はなんと言うでしょう」と、小学校でのお受験問題に出題されたという質問を貰いました。
「失敗」と単純に考えるところですが、正解は「成功への過程」ということでした。
つまり失敗をマイナスと捉えず、すべては意味あるもので成功に至る過程が存在するだけという考えです。
一般的には「成功」というと必ず失敗が存在します。
さらに違う考え方として、失敗というマイナスを意識しないように、最初から成功も失敗もないのだとする考えもあります。
しかし私は、敢えて「成功」というプラスの方向に目を向ける「成功への過程」という言い方が気に入りました。
それは、マイナスなことはあるけれど、それをしっかり見つめて、自分自身を少しでも良い方向に変えようと努力できることに繋がるからです。
 そして、それは自分自身のことから、だんだん広く周りのことに意識が向いていくことによって、よりいっそう培われるように思います。
何故なら、自分一人ではなかなか気づけないことに、周りの存在が気づかせてくれるからです。
つまり自分の周りにご縁のある人が居てくれるということです。
自分を成長させてくれる身近な存在との関係から多くの氣づきを得るためにも、真氣光のエネルギーを活用してほしいと思います。
(中川 雅仁)
[menu][次へ]