うまく出来ているとしか、いいようがない

 こうやって毎週上手でもない文章を書いているのですが、たくさんの方が楽しみにしてくれている事は、本当に有り難いことです。
「会長さん、毎週大変ですね」と暖かい言葉をかけてくれる方もいます。
このFAXニュースはウチの社長が「是非やりましょう」ということで始まったのですが、話が持ち上がった時は、自分でも毎週書けるかどうか疑問だったのです。
時間がたくさんあれば良いのですが、私の場合地方に行ってしまうと何日も帰らないということがあるので、一瞬「無理かな」と思えたのです。
しかし常日頃から「やってみなければ何も氣づけない」と言っている手前、舞い込んできた話を断るわけにもいかず「無理をせずにやってみましょう」ということになったのでした。
 実際やり始めると、けっこう楽しんでいる自分が発見できました。
もっと良いことは自分の考えが書くことで整理できることです(締め切りが無ければもっと楽しいのですが・・)。
以前勤めていた会社では定期的に研究報告書や論文などの執筆があったのですが、とても苦痛でした。
今は小さなパソコンを購入して、旅先でポチポチ打ったりしています。
私は小さい頃、暗くなるまで体を使って外で遊んでいた子供でしたが、小学4年生の時に転機があったのです。
当時、小学校高学年では必修クラブという時間が週に1時間あり、皆好きなものを選択するのです。
私は野球とか、バスケットボールを希望しましたが、まさか入ることはあるまいと軽い気持ちで第3希望に読書クラブと書いたのです。
そうしたところ、どこも定員一杯で見事<読書>をすることになってしまったのです。
このクラブは、好きな本を読んで良いのですが、読んだ本は必ず原稿用紙に感想文を書かなければならないのです。
さらに、最初の日教室に行ってびっくりしたのですが、30 人程の全員が女子生徒で先生までが女性だったのです。
当時、赤面恐怖症で女性に弱かった私にとって、この1時間はとても苦痛なものになりました。
一言も話すことなく、ひたすら図書室の本に集中せざるを得なかったのです。
おかげさまで、文字を書くことにも慣れたのかもしれません。
当時は考えにも及びませんでしたが、やはりどんなことにも意味があるのですね。
(中川雅仁)