(43) 三日坊主

 お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、今週号のこのニュースは799号、来週が800号です。
創刊号が1997年の1月6日ですから、「もうそんなに?」と、いう感じです。
毎週書くということが、最初の頃は何を書いたらよいかわからず、私にとっては少々プレッシャーにもなっていました。
しかし書くことで、いろいろなことに意識を向けられ、自分自身の考えが深まり、とても勉強になりました。
もともと私は、「三日坊主」の人間で、なかなか何かを続けるということができませんでした。
このニュースの場合は、読んでいただける人が居るから続けられているということであり、そういう意味では下手な私の話にお付き合いいただいている読者の皆様に本当に感謝したいと思います。
 「三日坊主」という言葉、ことわざ事典にありました。
「飽きっぽく何をやっても長続きしないこと。出家して仏門に入ってみたものの、わずか三日でやめて還俗してしまうということから。熟語としてとらえてあまり諺としての意識はないようだが江戸前期の俳諧に用いられている」との事。
 良いと思ったことは、その人自身が変わっていけるもの、氣のエネルギーが増えていくもの、つまり魂が輝く方向に進むものです。
続ければ良いということは頭の中ではわかっているのですが、マイナスの氣の影響を受けると、なかなか続けられなくなるのです。
どんな人もマイナスの氣の影響を受けますが、マイナスの氣とは、変わりたくない、変わろうという気持ちになかなかなれない意識を持ったエネルギーです。
それにより知らないうちに「良い事だから続けよう」という前向きな気持ちが薄れたり、何か理由を付けてやめようとしたりしてしまいます。
しかし、そのマイナスの氣に打ち勝って続けられると氣のエネルギーが飛躍的に増えるのです。
 ですから良いと思ったことは、一度きりではなく継続するということが大切なことです。
そして継続していると、続けることが困難な時が出てきますが、そこでやめてしまわず、とにかく続けることです。
その続けようと努力することで何かに気づき、それによってさらに成長できるのです。
つまり良い事を続けるというメリットと、続けることを努力して得られるメリットと、二つのメリットが得られることになるのです。
小さな事でもいいのです。
一度お休みしても、また始めるということでも良いのです。
何か良いと思うことを続け、その努力をしようという気持ちが大切です。
そうすると、知らず知らずのうちに自分が何かよい方向に変わっていることに気づくことでしょう。
(中川 雅仁)
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