(57)足をすくわれていた?

左足に限って、いろいろな不調に見舞われていたA 子さん。小学生の時に転んで、膝を大きく切るアクシデント以来、何度も転んだり足首を捻挫したりしていたと言います。本人曰く「不注意と言われればそれまでですけど、あまりにも左側に集中するので変だと思っていました。でも特に気にしてはいませんでした」よく話を聞くと、それは何か大事な事の前に起こっていたと言うのです。例えば、友人の結婚式でスピーチをしなければならないのに、その前日に洗濯物を干していて何かにつまずき竿を持ったままバランスを崩して大転倒。足首を捻挫したのですが、彼女はすかさずハイゲンキを当てたと言います。私もいろいろ経験がありますが、外傷など物理的な怪我にけっこう効くのです。彼女も最初はどんどん腫れて来たので、これは病院に行かないと大事になるかもしれないと思ったらしいのです。しかし、予想に反してハイゲンキが効果を発揮し、痛みと腫れが引いたと言います。翌日の結婚式も少々腫れていたけれど事なきを得たと言います。そんなA 子さんに、私が氣を送っていると、突然左足を揺らし始めます。そのうちに痛そうに顔を歪めて唸り始めました。私は、彼女にご縁のあった魂が、何かをわかってほしいのだろうと直感しました。案の定、「(今まで)苦しかった」と、訴え始めたのです。話を聞いていると、どうも小さい時に落馬して足を痛めたお姫様のようです。満足に歩くこともできず、正座もできず・・・結局お嫁にも行くことができずに、暗い気持ちのまま亡くなったのでした。永い年月が過ぎましたが、気がついたらA 子さんの所に来ていたようです。「少しでも私の苦しさをわかって欲しい」という気持ちや、少しは「私がこんなに苦しいのだから、この人も少し苦しんだらいい」という気持ちもあったかもしれません。A 子さんが楽しいと感じている時や、何か重要な事があると、いろいろな事を起こしていたようです。しかし氣を受けているうちに左足の動きも小さくなり、だんだん楽な表情に変わっていきます。最後にフッと何かが消えていったように、A 子さんは我に返ったのでした。A 子さんは、もしかしたら人生のいろいろな局面で、足をすくわれていたのかもしれません。今回このようなかたちで魂さんが浮かんで来られたのは、日頃から真氣光を充電して来た結果です。私は「怪我をした直後にハイゲンキを当てていたのも、魂さんの心を穏やかにする大きな効果があったと思いますよ」と、お話ししたのでした。