先日、会議の合間の雑談で「会長、池袋駅北口から徒歩5分、池袋の森って知ってる?」と新聞の切り抜きを見せられたのです。記事には森のように木が茂っており、確かに森と書かれています。池袋北口付近は、25年ほど前に先代が北海道から初めて東京に出てきて事務所を構えた場所で、私がこの会社に入社した’93年には、事務所もその近辺にありました。ですからその界隈は詳しいつもりでおりました。住所から推測するに、風紀上あまり好ましくない店が建ち並んでいるようなところです。家に帰ってから「森」という響きが気になって調べてみたところ、平成9年4月に開園した約454坪の区立の公園でした。元々は、東京大学名誉教授であり、林政学博士の島田錦蔵博士の住宅だったとのこと。早速次の日、行ってみることにしました。入り口は、とても狭く見落としてしまいそうです。細い通路を抜けると、研究用に植えられた色々な樹木が植えられた森になっており、見上げると大きなユリノキも植えられてあります。森の奥には、井戸水を汲み上げた、トンボを繁殖させているトンボ池があり、ログハウスの観察室が置かれてありました。都会には木が貴重です。小さな森ですが、とても有難く思えたのでした。森という言葉には、何かわくわくするような雰囲気があります。私だけでしょうか?それは、小さい頃読んだ童話の世界の影響かもしれません。今の子供達はどうなのでしょう。スイスでは、十年ほど前から「森の幼稚園」が取り入れられたという記事を読んだことがあります。家にはたくさんのおもちゃやテレビ。山国のスイスには、目の前に森があるのに親が率先して連れて行くことが少なく、自分の子供を自然に触れさせたいと親が目覚めたというのです。秋には気温はマイナスにまで下がるとのことですが、子供達は防寒着をしっかり身にまとって、いろいろな遊びをするといいます。森の園児たちは怪我をしないし風邪もひきにくい。運動能力や創造力が高いという報告もあるそうです。木々をはじめ、いろいろな生き物たちの中での体験は、人が作り出せないものにたくさん接することで、自然や宇宙の偉大さを知り、大きな学びがあると思うのです。人も自然の一部ですから、良いエネルギーも受けられることでしょう。考えてみると、ハイゲンキを通して宇宙から降り注ぐ真氣光のエネルギーを受けることも、自然に接するということになるのかもしれません。これからアウトドアには良い季節です。外でも家でも、良いエネルギーをたくさん受けたいものです。