宇宙の意志と心を繋ぐ

 今年も残り1ヶ月、あと10日ほどで皆さんのお手元に届く月刊ハイゲンキ誌は、2012年1月号ということになります。
いつも巻頭カラーページでの対談では、いろいろな分野で活躍している方のお話を聞き、氣づきのきっかけをいただいているのですが、1月号は宇宙物理学者の桜井邦朋先生にお願い致しました。
先生は京都大学を卒業後、同大助教授からNASAの研究員、神奈川大学工学部教授から学長を歴任され現在、早稲田大学理工学術院総合研究所客員顧問研究員をなさっています。
すでに100冊を越える本を書いておられますが、近著には「命は宇宙意志から生まれた」(致知出版社)があります。
‘95年に出版された本から、宇宙物理学の第一人者という立場で、宇宙の起源と人類の神秘について「宇宙には意志がある」ということを書かれています。
先生は研究を突き進めて行くうちに、ほんの少し物理定数が違っても私たちのような存在は生まれて来なかったに違いないということから、「宇宙には意志があり私たちは生まれた」という結論に至ったということです。
 実は、私は20年程前から先生の名前をよく目にしていたのです。
私の家の書棚に‘92年に出版されている先生の著書「宇宙人探索のパイオニアたち」という少々厚めの本があったのです。
私が買ったものではないので、宇宙に興味があった先代が所有していたものと思われます。
さらに先生は、私が以前対談させていただいた村上和雄先生や天外伺朗先生とも共著があり、そんな御縁を感じながら、お話を伺ったのでした。
先生の職歴をお聞きすると、自分の意志と反するところに身を置かなければならないことが多々あったにも関わらず、そこで与えられたことを一生懸命にやっているうちに、周りから認められることになり現在に至ったということで、まるでそれが宇宙の采配だったかとも思われるようなお話でした。
 先週の本紙でも、私たちは宇宙によって生かされていることについて触れましたが、生かされながら、私たちは成長しているのです。
先生は、「宇宙には私たち人類の他にも他の生命が存在する」と考えるほうが自然だと言っておられました。
私は、まだ科学的には確かめられていないだけで、他の生命から既にたくさんの応援を受けていると思っています。
私たちに親と子があり、親が子の成長を見守ることで学ぶように、宇宙に存在する他の生命の中には、私たちを見守ってくれている存在があります。
少しでも私たちの進歩を早めたいと願い応援してくれている、それこそが真氣光という氣のエネルギーの本質なのです。
(中川 雅仁)
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