生まれ育った土地に感謝

 先日、私は札幌出張でしたので早起きして、母校の北海道大学を1時間半ほど散策してきました。
卒業してから20 年以上、足を踏み入れたことが無かったキャンパスです。
北大は、農場を併設しているので敷地面積が広く、学生時代は当たり前と思っていましたが、大学の中に田んぼがあったり、牛が放牧されている牧場があったりと、今思えばとても恵まれた環境です。
散歩している人、観光客と思われる家族連れなど、たくさんの人が散策していました。
 数年前の台風で被害を受けたポプラ並木、通っていた実験棟の脇に立った素晴らしく立派な建物、ノーベル賞受賞鈴木教授博物館、随分変わっていることにビックリしました。
私は学生時代、アルバイトに明け暮れ勉強を怠り、やっと卒業できたという方ですが、特に卒論では苦労させられました。
たまたまのように当たったテーマが、実験にとてつもなく時間がかかるもので、さらには指導教官が、とても恐い人だったのです。
エンジニアとしての心構えから絞られました。
さらには要領が悪く夜中まで実験棟に出入りしなければならない羽目に…、卒業できた時には相当嬉しかったのですが、その裏返しに大学が近寄りたくない所になっていたわけです。
 自分がいろいろな体験をしている場、育った環境や地域には、特有の氣があり、私たちに影響を与えています。
その中には応援してくれるように作用するプラスの氣もあれば、邪魔をするように働くマイナスの氣もあります。
私のようにマイナスの思いを強く感じていれば、相当にマイナスの氣の影響を受けていることが考えられます。
そしてそれは、ある時は隠れていたり、環境が変わることで何かの時には似たようなマイナスの気持ちにさせることがあるのです。
私自身、卒業後のサラリーマン時代に辛い症状が出たのは、この時のものだったかもしれません。
 真氣光研修講座を各地で開催するようになって、受講生の中から、自分を育んでくれた郷土に対し感謝する気持ちが湧いてきたと話してくれる人が増えて来ました。
私も、久しぶりに母校を散策してそれを感じたのです。
有り難いと感じるには、何か特別なことがあって、感謝するということもありますが、何でもないような体験の中にも、その種がたくさん隠れているのだと思います。
そんなことが思い出されれば、それはプラスの氣を運んでくれて大きな心の財産に繋がるでしょう。
真氣光のエネルギーを充電することで、過去に受けたマイナスの氣が昇華される。
周りがたとえ何も変わらなくても、自分の気持ち次第でできる、良い氣を集める方法の一つです。
(中川 雅仁)
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