笑いが氣を高める

 先週の記事にも書いた息子ですが、泣いている時に私が「変顔」を連発すると、泣き止んで笑い出すこともしばしばです。
そんなことをしている自分も、他人の目で見たら滑稽な姿だと思いますが、親バカがよくやっているものです。

 この「笑いをつくる」という行為は、実はとても大切なことだと思うのです。
氣を高めるには、自分からプラスの氣を出すことが必要です。
そうすることで波動の同調作用により、周りからもプラスの氣が集まってくるという、氣の性質があるからです。
笑いは、まさにプラスの氣を生み出す源というわけです。

 毎月開催している真氣光研修講座では、「笑いの行法」というものをやっています。
皆で手をつないで、最初は無理矢理にでも笑おうとします。
「ハッハッハッ」と声を出しているうちに、だんだんその場の空気が楽しくなってきて、気がつけば本当に笑ってしまっているという行法です。

 私の父である先代も、いつも話にはオチがあって、落語や漫才のような笑いの部分を大切にしていました。
真面目な話の中にも、必ずどこかでクスッと笑えるような要素を入れていたものです。

 日常の中で笑いを増やすには、自分や周りの失敗を「ネタになる」と思える心の余裕が必要です。
例えば、私は真面目に真氣光の説明をしている最中に、突然鼻がムズムズして、「ハーッ、クション」と大きなクシャミをしてしまったことがあります。
静かな会場に響き渡る音に、一瞬どうしましょうと思いましたが、「これも氣のエネルギーが身体に作用している証拠ですね」と笑い話になり、場の雰囲気が和みました。

 真氣光のエネルギーを受けて、自分の氣が高まってくると、心の余裕が生まれやすくなります。
マイナスの氣の影響が強いと、小さな失敗でも深刻に受け止めてしまいますが、プラスの氣の応援が増えてくると、同じ出来事でも笑いに変えられるようになってくるものです。

 笑いは受け身で待つものではなく、自分から作り出していけるとよいのです。
また、誰かと一緒に笑うことで、その場の氣が高まり、お互いの絆も深まります。

 辛い時こそ、笑いを忘れないでほしいと思います。
ちょっとした笑いが心のゆとりを生み、それが次の一歩を踏み出す力になるのです。
そして、私たちが笑うことは、自分だけでなく、見えない存在たちにもプラスの氣を届けることになります。

 ですから、日常の小さな出来事に笑いを見つけ、失敗もネタに変え、くだらないことでも笑ってみましょう。
そうすることで、周りにプラスの氣が集まり、人生がもっと楽しく、そして豊かになっていくはずです。