なぜ嫌なことをいつまでも引きずるのか

 最近、育児で少し疲れ気味の妻が、人から言われたことでひどく落ち込んでいました。
3日経ってもまだそのことを考えては悩んでいる様子で、相当なショックだったようです。
私は「その人はそういう考え方をする人なんだから、気にしないことだよ」と言ってはみましたが、一度心に刺さったトゲはなかなか抜けません。

 実は、本来私たちの脳は、不快な記憶ほど忘れやすいようにできているそうです。
米国ノース・カロライナ州のウィンストン・セーラム州立大学のリチャード・ウォーカーの研究で、科学的に証明されているとのことです。
つまり、嫌なことを忘れられないと感じるのは、何度も頭の中でそのことを反芻しているからに他なりません。
繰り返し思い出しているうちに、本来働くはずの忘却作用がうまく機能しなくなっているだけなのです。

 これは氣の観点から見ると、心から発せられるマイナスの氣が、周りのマイナスの氣と波長を合わせ、さらに引き寄せてしまっている状態だと言えます。
何かのきっかけでマイナスの感情に陥ると、どんどん負のループにハマってしまい、マイナスの氣によって忘却作用が働きにくくなるのです。

 ですから、誰かに怒鳴られる、叱られる、挨拶をしたのに無視されるなど、日常で「カチン!」とくることがあっても、あまり気にしないことです。
もしイヤな思い出が頭に浮かびそうになったら、「もう、やめた!」と自分に言い聞かせて、週末の予定や夕飯のメニューなど、他のことを考えることです。

 そうは言っても、我が家の話もそうでしたが、人と人との立場の違いや付き合いの程度など、いろいろな状況があるでしょうから、いつも話はそう簡単ではないでしょう。
物事を整理して考えてみると、自分のことは変えられるけれど、相手のことは変えられません。
まずは自分が良い方へ変わることが大事であり、そこを論理的に考え、結論が出たら、それ以上は考えても仕方がないことですから、気にしないことです。

 しかし、どうしてもマイナス感情が減らないときは、真氣光を受けることをお勧めします。
そこに関係しているかもしれないマイナスの氣を意識して真氣光を受け、プラスの氣に変えていきましょう。
少し強めの氣が受けられると効果的ですから、セッションに参加したり研修講座を受講するとさらに良いでしょう。
プラスの氣の応援が働いて、ラクになったり、マイナスの氣の影響を受けにくくなったりします。
忘却は自然の恵みですが、真氣光によってその力をより効果的に活用し、より豊かな日常を送りましょう。