(38)習うより慣れよ

 今年は地上デジタル放送に切り替わるということで、古いテレビが観られなくなると随分宣伝しております。
いろいろなものがアナログからデジタルに移り変わります。
テレビ放送の録画も昔はビデオテープを入れて、テープに録画する方法が普通でしたが、今ではそれも必要なく、全て録画機の中のハードディスクに簡単な設定で録画されるようです。
我が家ではテレビ放送の録画は妻の仕事です。
たいていの番組は、2台の録画機を駆使し一旦録画されたモノをコマーシャルの部分を飛ばして観ています。
妻の番組録画技術?には感心させられます。
取説も見ることなく、あれこれ使いながら学習しているようで、私の知らない機能なども使いこなしているようです。
妻に聞くと、最初は、間違った使い方をしたら壊れるのでは?などと心配だったようですが、録画しないと大好きな番組が観られないということがあって、何とか使っているうちに今のように使いこなせるようになったということなのです。
本来、まったく機械音痴の妻なのですが、変われば変わるものです。
 「習うより慣れよ」ということわざがあります。
ことさらに学習するより、自分の肌で直接感じ、体得する方が有効だということで、体験学習とでも呼べることわざです。
ことわざ辞典によれば、「学ぶ時は力まず肩の力を抜いて、とにかく回数を重ねてみることだと示唆している。Practice makes perfect.(練習によって完成する)という英語の訳語として使われることがあり、ほぼ同義であるが英語の方が実践にだけ目を向けているのに対して、日本語の方は理論より実践の回数だと、理論と実践を比較して実践の重要さを言っている」とあります。
 このことわざは氣の観点からも重要なことを教えてくれています。
私たちは誰でもマイナスの氣の影響を受けているもので、初めての事には心配や不安がつきまとい、なかなか上手く出来ないことがあるものです。
あまりマイナスの氣の影響を強く受けていると、心配が強くなってしまい、何も出来なくなってしまったり、あらぬところで失敗に繋がったりしてしまいます。
そうするとまた自信を無くし、さらにマイナスの氣の影響をより強く受けてしまうという繰り返しになるのです。
慣れるまで実践の回数を増やすということは、何も出来ないように邪魔しているマイナスの氣に、実行する度に少しずつ魂からの光が当たり、「もう邪魔はできない」と諦めを促すことに繋がります。
さらには真氣光のエネルギーを受けながら「実践の回数」を増やせることは、心配や不安を取り除きやすくして、いろいろなことの体得を早めてくれるのです。
(中川 雅仁)
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